若い頃の○○○万円は値千金だとわかる試算 (1)
シンNISAの特徴としてよく指摘されるのが、「キャッチアップ枠としての成長投資枠を利用すれば50歳からでも資産形成は間に合う」です。
50歳からシンNISAを全力で使うと、資産はいくらになるか?
WPPの代表的シナリオのひとつが「65歳まで働いて(ワークロンガー)」「私的年金で70歳まで暮らし」「繰り下げで増えた公的年金で死ぬまで生きる」。この場合は、65歳の資産がひとつターゲットになります。これを踏まえ、以下の条件で試算してみます。
- 50歳から5年間全力でシンNISAを使い1800万円を投入。
- その後は、65歳までホールド。
- 期待リターン5%とする。
この場合の65歳の資産の期待値は、3240万円。(もちろん変動します) たしかに間に合う感じです。
では、それに相当する金額を若い人がゲットするためには、いったいいくら投資すればいいでしょうか?と言うのが今回のお題です。
若いうちにいくらホールドすると、50歳デビューのシンNISA投資家に勝てるか?
いきなり答えの表。
ホールド開始年齢 | 〜25歳 | 〜30歳 | 〜35歳 | 〜40歳 |
---|---|---|---|---|
バイ・アンド・ホールド資金 | 460万円 | 587万円 | 750万円 | 957万円 |
それぞれの年齢でそれぞれの金額を握りしめて、じっと65歳を待ったときの期待値は、それぞれ3240万円。(もちろん変動します)こんなもんで届いちゃうのか、と。もちろん、ホールド開始年齢以後も資金を投下すれば、もっと増えます。
ざっくり「30歳までに600万円※」。このお金を、シンNISAにぶっ込んで65歳まで使わないと言う決意をするだけで、50歳デビューのシンNISA全力投資家に勝てちゃうのであります。(※もちろんそれなりに大変ではありますが、手の届かない金額ではない気もします)
時間の力、おそるべし。若いってステキ。
もちろん全額非課税。ありがとうシンNISA。ありがとう非課税期間の無期限化。
たとえば、
- 独身時代にがんばって老後資金としてのリスク資産を多めに貯める。
- 結婚して子育ての期間はそんなにたくさん貯められなくてもくよくよする必要なし。
- 子育て終了後に老後資金の仕上げに取りかかる。
- 退職金でフィニッシュ(そのまま、無リスク資産で持てば、一気にリタイアに向いたリスク資産比率にできる)
というのが、資産形成のベストプラクティスのひとつなのかも。私の若い頃にオールカントリーとシンNISAとこのリテラシーがあれば。。。
以上、若いときの種まきは、やがて結実するというお話でした。
さて、明日は、この続き。もう少し深掘りしてみます。
コメント
QOLが全く変わります。若い世代はとてもしっかりしているので上手に生かしていく人は多いと思います。
社会世相が良くなってきている若い世代の事はとても羨ましいですが、
成長投資枠は年齢が上の人でも行える救済制度でもあるので自分に出来る事を行うだけだと言い聞かせていますm(_ _)m。
投稿: 氷河期世代 | 2023年6月 1日 (木) 18時08分
>氷河期世代
コメントありがとうございます。
>自分に出来る事を行うだけ
おっしゃるとおりです。その都度、ベターな解を積み重ねていけばいいと思います。
投稿: NightWalker | 2023年6月 1日 (木) 18時27分