全世界株式型インデックスファンドの比較 2023/4
今月の全世界時価総額分散型インデックスファンドのパフォーマンスと時価総額の比較です 。
比較対象
<MSCI ACWI 連動>
- 全世界株式インデックス・ファンド (STATE STREET)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(三菱UFJ国際投信)
- たわらノーロード 全世界株式 (アセットマネジメントOne)
- Smart-i Select 全世界株式インデックス
- Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)
<FTSE Global All Cap 連動>
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))( 楽天投信投資顧問)
- SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式)) (SBIアセットマネジメント)
- SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド
この比較シリーズでは、コストやベンチマークかい離ではなく、同じ指数に連動するインデックスファンド同士のリターンの比較に主眼を置いています。運用力、見えにくいコスト含めて、パフォーマンスに現れるからです。現在は年次リターンに着眼していますが、より長期リターンの比較にシフトする予定です。
- リターンは月末基準価額から、私が単純計算。
- コストと純資産総額は,当該月の月報または該当情報から転写。
2023/4の比較 MSCI ACWI連動
スマホで見る時は必要に応じ横画面にしてくださいませ↓
2023/04 | SS全世界 | オールカントリー | たわら全世界 | Smart-i | Tracers |
---|---|---|---|---|---|
1ヶ月 | 2.31% | 2.319% | 2.323% | ★2.324% | - |
3ヶ月 | 4.56% | ★4.660% | 4.656% | 4.64% | - |
6ヶ月 | 0.68% | ★0.88% | 0.87% | 0.73% | - |
1年 | 5.17% | 5.51% | ★5.55% | 5.43% | - |
3年 | 72.74% | ★74.39% | 73.94% | - | - |
参考:信託報酬率(税込)または実質的な負担(税込) | 0.5280% | 0.1144%→5/11〜0.1133% | 0.132%→4/7〜0.1133% | 0.1144% | 0.05775% |
純資産総額(百万円) | 11,941 | 1,015,859 | 5,385 | 496 | 60 |
参考:前月純資産総額(百万円) | 11,426 | 960,232 | 5,110 | 521 | 0 |
純資産総額前月差分 | 515 | 55,627 | 275 | -25 | 60 |
★は同一指数内で一番成績の良いもの
2023/4の比較 FTSE Global All Cap連動
2023/04 | 楽天VT+ | SBI雪だるま | SBIVT |
---|---|---|---|
1ヶ月 | 2.316% | 2.26% | ★2.322% |
3ヶ月 | 4.27% | 4.20% | ★4.31% |
6ヶ月 | ★0.33% | 0.18% | 0.28% |
1年 | 5.04% | ★5.34% | 5.13% |
3年 | ★73.28% | 73.06% | - |
参考:信託報酬率(税込)または実質的な負担(税込) | 0.199%程度 | 0.1102%程度 | 0.1438%程度 |
純資産総額(百万円) | 270,746 | 101,676 | 22,038 |
参考:前月純資産総額(百万円) | 258,877 | 96,336 | 21,111 |
純資産総額前月差分 | 11,869 | 5,340 | 927 |
★は同一指数内で一番成績の良いもの
FTSE Global All Cap連動の各ファンドはいずれも海外ETFに投資する運用構造です。
- 楽天VT+ →バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)、バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)、バンガード®・トータル・インターナショナル・ストックETF(VXUS)
- SBI雪だるま→(1)バンガード・トータル・ストック・マーケットETF 、(2)SPDR ポートフォリオ・ディベロップド・ワールド(除く米国) ETF 、(3)SPDR ポートフォリオ・エマージングマーケッツ ETF の3本
- SBIVT →バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)
今月の雑談
MSCI ACWI勢。
今月からトレカンを表に入れました。といっても、今月わかるのは純資産総額だけですけどね。資金は集まってきている感じで、4月は資金流出していた模様のSmart-iはあっさり抜いちゃいそうです。
そして、オールカントリーは、ついに1兆円ファンドに。
パフォーマンス面ではたわら全世界ががんばってます。運用では、オールカントリーに負けてません。信託報酬率も下げ、真っ向勝負!
ここに来て、パフォーマンス競争が面白くなってきました。純資産総額はともかく、オルカン一強というわけでもなくなる? 最大の興味はトレカンのパフォーマンス。インデックスファンドの場合、ウソはあっさりばれます。日興AMさんにおかれましては、全力で内部コストを削減することをオススメします。
一方、FTSE Global All Cap勢。
こっちも混戦状態。今後のウォッチが楽しみです。
本カテゴリーは、純資産総額が1兆4000億円を超え、シンNISA効果もあってより注目されつつあります。
全世界時価総額分散、現時点で日本は5%ぽっち。こういう投資が、1兆円分の理解を得るようになったことは、すばらしいことだと思います。20年前じゃ考えても、こわごわ言っていた考え方です。資産形成は、これ一本で終了。リスク資産間のリバランスが不要となりスイッチングができないNISAの弱点を回避できるという利点もあります。
長期投資は続けてナンボ。自分にとって適切なリスクを取り続けること。毎月唱え続ける大先達の教え「航路を守れ」です。
<ご参考>
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