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2023年4月 7日 (金)

つみたてNISAの対象ファンドは金融庁がお墨付きを与えてくれているから大丈夫・・・というわけではない

フィナシー、鈴木 雅光さん。

はじめに

”注意したいのは、つみたてNISAの対象ファンドについて、「金融庁がお墨付きを与えた……」などという記事がよく掲載されていますが、これはちょっと誤解を招く言い方だということです。

新しいNISAをきっかけに初めて投資信託で資産形成に取り組もうとしている人は、ほとんど知識を持たない状態だと思われるので、恐らくこのような記事を見ると、「そうか! つみたてNISAの対象ファンドは金融庁がお墨付きを与えてくれているから、きっと損をしないんだな」などと勘違いする恐れが大です。”

記事では、シンNISAの成長投資枠を含めて、NISAで買えるからといって、必ずしも長期投資向きというわけではないと指摘しています。

そうですよね。

雑談

記事で、はっとしたのは、

純資産総額の規模が50億円に満たないような投資信託は、運用の持続性という面でいささか疑義がある

というご指摘です。「受益権口数が30億口を下回った場合」などと決められている「繰上償還条項」に引っかかっちゃうだろうと。

成長投資枠から除外される投資対象には、①高レバレッジ、②毎月分配、③運用期間が20年未満 という3つの条件がありますが、繰上償還されると、③は、あっさりアウト。

ちなみに、SBI証券で買える、つみたてNISA対象のファンド192本のうち

  • 1000億円以上のファンド:22本(11%)
  • 500億円以上のファンド:38本(20%)
  • 100億円以上のファンド:100本(52%)
  • 50億円以上のファンド:127本(66%)

でした。厳しい言い方をすれば、長期投資向きじゃないファンドもけっこう対象になっているのです。

たしかに、つみたてNISAの登録ファンドは、儲からなくても繰上償還はしないでしょう。金融庁が睨んでますからね。しかし、それはそれで不健全だと思うんですよね。ダメなファンドには理由があります。

そのためにも、スイッチングは可能にするべきだと思うんですよね。売れなくて償還されたファンドは、元本じゃなくて償還されたときの評価額で別の同等ファンドにスイッチできるようにして欲しい。

そんなことを考える今日この頃です。

以上、当ブログをお読みのような方だと、勘違いはしていないと思うのですけど、「つみたてNISAの対象ファンドは金融庁がお墨付きを与えてくれているから大丈夫・・・というわけではない」というネタでした。

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コメント

少なくともSBI証券は、アクティブファンドについては純資産額50億円という選定条件をつけているようですね。(ということは、上記50億円未満のファンドは全てインデックス・・・?)
https://faq.sbisec.co.jp/answer/5ef9a2224a6766001122d147

投稿: mets | 2023年4月 7日 (金) 08時08分

>mets様
コメントありがとうございます。
SBI証券というか、金融庁のアクティブファンドの条件に「純資産総額が、50億円以上」のファンドというのがあるんですよね。下記リンクのシート10

https://www.fsa.go.jp/policy/nisa/20170614-2/12.pdf

>上記50億円未満のファンドは全てインデックス・・・?
結果的にインデックスファンドや、それを組み合わせたバランスファンドやターゲットイヤーファンドになってます。
今となっては、インデックスファンドを例外とせず、少なくとも「50億円以上」の規定が必要じゃないの?という気がします。

投稿: NightWalker | 2023年4月 7日 (金) 10時47分

シンNISAの売却枠の翌年復活ってやつは何とかならんのかなと思ってましたが、別に回転売買とかしたいわけじゃないので、スイッチングができるならそっちの方がいいですね。

投稿: 佐藤C作 | 2023年4月 9日 (日) 06時12分

>佐藤C作 様
コメントありがとうございます。
「スイッチング」と「(金額を減らしての)ゼロ歳加入」は、金融庁としても「惜しい」と思っている点。シンNISAが軌道に乗って、加入者数が増えたら、また再チャレンジしてくれると信じています。

投稿: NightWalker | 2023年4月 9日 (日) 14時58分

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