いまさらですがファンドを選ぶときの基本を復習してみる
マネーポスト、藤川里絵「さあ、投資を始めよう!」
いまさら?投信選びの基本事項を再確認。
「全世界株式型の投信は熾烈な低コスト戦争へ」「低コストの王者オルカンにライバル登場!」。件のTracersの話です。
信託報酬に入れるべきコストをその他コストに追い出してしまったみたいなんですよね。記事では
- 見えない“隠れ”コストまで目を凝らそう
と指摘しています。
当ブログができたころにマニアックにチェックしてきたような話を今さら蒸し返すような...。そんなことやっても会社の評判を落とすだけなんだけどなあ。というかですね、庶民が健全な資産形成のために、たかがインデックスファンドを購入するごときで、マニアックに目をこらすなんてバカげてます。
業界内できちんとコスト開示のルールを決めるのが筋に決まってます。
各運用会社は、金融庁に叱られる前に、直ちに動くべきです。個人的には、一罰百戒で、悪質な商品設計であることがわかった場合、つみたて投資枠の対象ファンド取り消しをしても良いと思ってます。
ただ、それを待っているといつまでたっても、ちゃんとしないのがこの業界の常です。選ぶ側できちんと見るしかありません。2点ほど観点を上げておきます。
その1 純資産総額の推移をチェックする。
某かの問題があるヘンなファンドは、純資産総額が伸びません。ヘンなファンドであることは、いずれバレ、投資家は合理的な行動をするものだからです。
その2 運用報告書が最低1回は見てから買う。
隠れコスト等は、運用報告書を見るとわかります。最低1回は、運用報告書を見るべきです。傾向を掴むには、2〜3回は見たい。議論しつくされた感のあるインデックスファンドに関しては、そんな必要もないかなと油断していました。反省です。
たとえば、今をときめくオールカントリーだって、、、
最初の1−2年は、そんなに増えていません。認知度の問題もありますが、全体としてみたときの投資家が、運用報告書を見ながら合理的な判断をしていた、とも受け止められます。きちんと運用できているかどうかをきっちりチェックしてからでないと、大切な虎の子を預けられないですよね。
以上、いまさらですがファンドを選ぶときの基本を復習しておこうというお題でした。
コメント
悪質な商品をつくっても誰も罰せられない(誰も責任を取らされない)、ってのがおかしいですよね。
Tracersの件を聞いたときは、インデックスファンドのくせに指数のライセンスフィーを誤魔化すなんて詐欺やん、なんで捕まらないの?と思いましたよ。
自衛するしかないんですかね…。
投稿: 佐藤C作 | 2023年4月24日 (月) 02時24分
> 最初の1−2年は、そんなに増えていません。
おっしゃりたいことの主旨はわかるのですが、グラフの見方として、単に縮尺の問題だと思いますよ。
縦軸の尺度を変えれば、同期間でも現在同様、指数関数的に増えてきていると思います。
投稿: mets | 2023年4月24日 (月) 07時48分
みなさまコメントありがとうございます。
>佐藤C作 様
自衛するしかないと思います(^^;)。
>mets 様
それはその通りですね。
指数関数的な増加が、どこまで続くかが運命の分かれ道。1年でへこたれるファンドは、評価されなかったということになります。最初から伸びないのもありますけど(^^;)。
投稿: NightWalker | 2023年4月24日 (月) 11時51分