全世界株式型インデックスファンドの比較 2023/3
今月の全世界時価総額分散型インデックスファンドのパフォーマンスと時価総額の比較です 。
比較対象
<MSCI ACWI 連動>
- 全世界株式インデックス・ファンド (STATE STREET)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(三菱UFJ国際投信)
- たわらノーロード 全世界株式 (アセットマネジメントOne)
- Smart-i Select 全世界株式インデックス
<FTSE Global All Cap 連動>
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))( 楽天投信投資顧問)
- SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式)) (SBIアセットマネジメント)
- SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド
この比較シリーズでは、コストやベンチマークかい離ではなく、同じ指数に連動するインデックスファンド同士のリターンの比較に主眼を置いています。運用力、見えにくいコスト含めて、パフォーマンスに現れるからです。現在は年次リターンに着眼していますが、より長期リターンの比較にシフトする予定です。
- リターンは月末基準価額から、私が単純計算。
- コストと純資産総額は,当該月の月報または該当情報から転写。
2023/3の比較 MSCI ACWI連動
2023/03 | SS全世界 | オールカントリー | たわら全世界 | Smart-i |
---|---|---|---|---|
1ヶ月 | -0.36% | ★-0.31% | -0.31% | -0.33% |
3ヶ月 | 6.44% | 6.58% | ★6.59% | 6.47% |
6ヶ月 | 6.43% | 6.63% | ★6.66% | 6.52% |
1年 | -1.51% | ★-1.19% | -1.21% | - |
3年 | 84.50% | ★86.24% | 85.70% | - |
参考:信託報酬率(税込)または実質的な負担(税込) | 0.5280% | 0.1144% →5/11〜0.1133% |
0.132% →4/7〜0.1133% |
0.1144% |
純資産総額(百万円) | 11,426 | 960,232 | 5,110 | 521 |
参考:前月純資産総額(百万円) | 11,017 | 911,582 | 4,595 | 421 |
純資産総額前月差分 | 409 | 48,650 | 515 | 100 |
★は同一指数内で一番成績の良いもの
2023/3の比較 FTSE Global All Cap連動
2023/03 | 楽天VT+ | SBI雪だるま | SBIVT |
---|---|---|---|
1ヶ月 | -0.81% | -0.94% | ★-0.79% |
3ヶ月 | 6.02% | ★6.06% | 6.02% |
6ヶ月 | ★6.37% | 6.33% | 6.31% |
1年 | -1.70% | ★-1.34% | -1.51% |
3年 | 84.57% | ★84.68% | - |
参考:信託報酬率(税込)または実質的な負担(税込) | 0.199%程度 | 0.1102%程度 | 0.1438%程度 |
純資産総額(百万円) | 258,877 | 96,336 | 21,111 |
参考:前月純資産総額(百万円) | 252,596 | 92,944 | 19,793 |
純資産総額前月差分 | 6281 | 3392 | 1318 |
★は同一指数内で一番成績の良いもの
FTSE Global All Cap連動の各ファンドはいずれも海外ETFに投資する運用構造です。
- 楽天VT+ →バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)、バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)、バンガード®・トータル・インターナショナル・ストックETF(VXUS)
- SBI雪だるま→(1)バンガード・トータル・ストック・マーケットETF 、(2)SPDR ポートフォリオ・ディベロップド・ワールド(除く米国) ETF 、(3)SPDR ポートフォリオ・エマージングマーケッツ ETF の3本
- SBIVT →バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)
今月の雑談
MSCI ACWI勢。
オールカントリーは、純資産総額9600億円を突破。直近では、ついに1兆円ファンドに。
ただ、パフォーマンス面ではたわら全世界もがんばってます。運用では、オールカントリーに負けてません。信託報酬率も下げ、真っ向勝負!
また、日興さんからは新兵器。Tracers全世界株式インデックスが新たに登場する予定です。
このファンド、ライセンスフィーをその他コストへまわして、見かけ上の信託報酬率を下げていることがわかり、出る前からいきなり意気消沈となってしまいました。三菱UFJ国際投信さんも、これに対しては静観。ですが、実際の運用でもしSlimを凌ぐのであれば、話は別。本シリーズでウォッチを続ける所存です。
一方、FTSE Global All Cap勢。
今月も「SBI雪だるま」が快調です。そして、今月も、楽天VT+の年次リターンが不調。楽天VT+は人気がありますが、この傾向が続くようだと、SBI系に流れていくかもしれません。というか、もっと評価されてもいいですよね、SBI陣営。
本カテゴリーの純資産総額が1兆円を超えるようになり、シンNISAもあってより注目されつつあります。全世界時価総額分散、現時点で日本は5%だけ。こういう投資が、1兆円分の理解を得るようになったことは、すばらしいことだと思います。20年前じゃ考えても、こわごわ言っていた考え方です。
株式投資は、これ一本で終了。リスク資産間のリバランスが不要となりスイッチングができないNISAの弱点を回避できるという利点もあります。
長期投資は続けてナンボ。自分にとって適切なリスクを取り続けること。毎月唱え続ける大先達の教え「航路を守れ」です。
<ご参考>
コメント
毎月の報告 ありがとうございます
臍曲がりなんでSBI雪玉に7割ほどであとはSBI 全米2割残り現金です MSCI ACWI連動も念の為持った方がいいかなぁと、、、 悩んでます
投稿: k | 2023年4月20日 (木) 08時06分
>k様
コメントありがとうございます。
あくまでも個人的な意見ですが、どれか一本で良いと思ってます。
投稿: NightWalker | 2023年4月20日 (木) 08時38分