全世界株式型インデックスファンドの比較 2023/2
今月の全世界時価総額分散型インデックスファンドのパフォーマンスと時価総額の比較です 。
比較対象
<MSCI ACWI 連動>
- 全世界株式インデックス・ファンド (STATE STREET)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(三菱UFJ国際投信)
- たわらノーロード 全世界株式 (アセットマネジメントOne)
- Smart-i Select 全世界株式インデックス
<FTSE Global All Cap 連動>
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))( 楽天投信投資顧問)
- SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式)) (SBIアセットマネジメント)
- SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド
この比較シリーズでは、コストやベンチマークかい離ではなく、同じ指数に連動するインデックスファンド同士のリターンの比較に主眼を置いています。運用力、見えにくいコスト含めて、パフォーマンスに現れるからです。現在は年次リターンに着眼していますが、より長期リターンの比較にシフトする予定です。
- リターンは月末基準価額から、私が単純計算。
- コストと純資産総額は,当該月の月報または該当情報から転写。
2023/2の比較 MSCI ACWI連動
2023/02 | SS全世界 | オールカントリー | たわら全世界 | Smart-i |
---|---|---|---|---|
1ヶ月 | 2.56% | ★2.61% | 2.60% | 2.61% |
3ヶ月 | 0.55% | 0.67% | ★0.68% | 0.58% |
6ヶ月 | 1.13% | ★1.31% | 1.31% | 1.22% |
1年 | 8.27% | ★8.62% | 8.58% | - |
3年 | 57.35% | 58.72% | 58.13% | - |
参考:信託報酬率(税込)または実質的な負担(税込) | 0.5280% | 0.1144% | 0.1320% | 0.1144% |
純資産総額(百万円) | 11,017 | 911,582 | 4,595 | 421 |
参考:前月純資産総額(百万円) | 10,617 | 852,701 | 4,262 | 332 |
純資産総額前月差分 | 400 | 58,881 | 333 | 89 |
★は同一指数内で一番成績の良いもの
2023/2の比較 FTSE Global All Cap連動
2023/02 | 楽天VT+ | SBI雪だるま | SBIVT |
---|---|---|---|
1ヶ月 | 2.74% | ★2.86% | 2.76% |
3ヶ月 | 0.78% | ★0.90% | 0.76% |
6ヶ月 | 1.66% | ★1.90% | 1.68% |
1年 | 7.81% | ★8.36% | 8.00% |
3年 | 58.65% | 58.75% | - |
参考:信託報酬率(税込)または実質的な負担(税込) | 0.199%程度 | 0.1102%程度 | 0.1438%程度 |
純資産総額(百万円) | 252,596 | 92,944 | 19,793 |
参考:前月純資産総額(百万円) | 239,530 | 86,865 | 18,711 |
純資産総額前月差分 | 13,066 | 6,079 | 1,082 |
★は同一指数内で一番成績の良いもの
FTSE Global All Cap連動の各ファンドはいずれも海外ETFに投資する運用構造です。
- 楽天VT+ →バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)、バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)、バンガード®・トータル・インターナショナル・ストックETF(VXUS)
- SBI雪だるま→(1)バンガード・トータル・ストック・マーケットETF 、(2)SPDR ポートフォリオ・ディベロップド・ワールド(除く米国) ETF 、(3)SPDR ポートフォリオ・エマージングマーケッツ ETF の3本
- SBIVT →バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)
今月の雑談
MSCI ACWI勢。
オールカントリーは純資産総額9000を突破。1兆円ファンドが見えてきました。パフォーマンスも良好。パフォーマンス面では、たわら全世界もがんばってます。運用では、オールカントリーに負けてません。
一方、FTSE Global All Cap勢。
今月も「SBI雪だるま」が快調です。そして、今月も、楽天VT+の年次リターンが不調。楽天VT+は人気がありますが、この傾向が続くようだと、SBI系に流れていくかもしれません。
個人的な注目ファンド、SBI VT。純資産総額が少しずつ積み上がってます。今月は、年次リターンでも楽天VT+に勝ってます。
FTSE連動ファンドは、ETFの買付タイミング(為替の影響含む)等によって、短期間だとバラツキがあると推定されます。過去ベースのデータで判断するには、3年、5年とファンドの実績がもう少し積み上がらないと、比較に説得力がいまいちないです(^^;)。これは時が経つのを待つばかり。
本カテゴリーの純資産総額1兆円を超えるようになりました。NISAも拡充されて投資家の裾野が広がります。全世界株式がより注目されるのではないでしょうか。
時価総額の全世界株式で十分だという割り切り(どう分散したところで大差なし、どう分散したところで必ず勝てる資産配分は存在しない、という割り切り)があれば、これ一本で終了。リスク資産間のリバランスが不要となり、スイッチングができないNISAの弱点を回避できるという利点もあります。
長期投資は続けてナンボ。自分にとって適切なリスクを取り続けること。毎月唱え続ける大先達の教え「航路を守れ」です。
<ご参考>
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