たまには、ローコストの投資信託の状況をチェックしてみる 2023/3
たまには、ローコストの投資信託の状況をチェックしてみようというのが今回のお題。
たまには、ローコストの投資信託の状況をチェックしてみる 2023/3
スクリーニングの条件は、以下の通り。
- SBI証券で売っている投資信託の中からスクリーニング
- 信託報酬率等(実質的な負担※)が税込で0.20%未満
<結果>
- SBI証券で購入できる投資信託は、2684本(2023/3/6現在)、純資産総額52.5兆円
- うち、信託報酬率等(実質的な負担※)が税込0.20%未満のファンドは、分類上すべてインデックスファンドで73本、純資産総額7.8兆円
- 純資産総額上位10本だけで、6.3兆円
と言う結果でした。純資産総額上位10本は以下の通り。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 1.87兆円
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 9456億円
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド 8307億円
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンド 8230億円
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 4599億円 - eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 4196億円
- たわらノーロード 先進国株式 2770億円
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド 2591億円
- eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) 2226億円
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) 1832億円
ちなみに。SBI証券で購入可能な投信の最安値は、
- PayPay投信 米国株式インデックス 信託報酬率等(実質的な負担※) 税込0.0915%程度
でした。PayPay投信は、SBI証券では取り扱いなしの予定のようですけど、更に安いのを出すみたいですね。相互リンク先、氷河期ブログのななしさん。
※実質的な負担=国内の運用会社の信託報酬+投資先(たとえばETF)の経費です。たまに、国内の運用会社の信託報酬率の数字のみが文面に踊ることがありますが、私はなるべく書かないようにしています。悪しからず。
雑感
低コスト投資信託の純資産総額面での存在感は大きく、上位10本だけでも全投資信託の15%弱を占めるに至ってます。
もちろん、収益力という意味ではまだ小さいです。しかし、日本の資産形成層の伸びしろを考えると、かなり近い将来(例えば10年後)無視できない存在になりそうです。運用会社は稼げるアクティブファンドで必死の抵抗を試みるでしょうけれど、得意の日本市場は、プレゼンスが下がる一方。
特に、日本企業の利益の源泉である技術力の国際競争力の低下は、日本国民としてゆゆしき事態ではあります。少子化なので内需の伸びは期待できない以上、世界と戦うしかない。しかし、自分自身が7年前、早期退職勧奨を受けた環境(技術系の会社でした)を思い出してみても、逆らえない潮流なのかなあ。
とつらつら考える今日この頃です。
それにしても、時代は変わりました。かつては、血眼になって低コストのファンドを探しまくるのが、インデックス投資ブログの使命みたいな時代もありました。このブログが始まった頃です。
しかし、いまや、どのファンドも安くなって、スペック上のコストで比較しても真の王者はわからないという混沌の時代に。てなわけで、あんまり見てなかったのですが、たまには見てみるのもいいもんです。
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