高配当株投資は、新NISAを利用した長期保有に向いている…わけではないと思う件
マネーポストWeb、藤川里絵さん。
はじめに
記事には最後にまとめが付いてます。わかりやすい。
- 高配当株投資は、新NISAを利用した長期保有に向いている。
- 配当利回りの高さだけで、株を選ぶと危険。
- 安定して利益が稼げているかどうか確認しよう
ふむふむ、なるほど(._.)φ
まとめのその1は、表現としては微妙。「新NISAは、高配当株投資のデメリット(配当して税金をその場で持っていかれる)をカバーできる」くらいでしょうか。
これは、個別株投資家の場合。
個人的には、ちょっと違う文言が追加になります。
雑談
例によって箇条書きしますと、、、
- 新NISAを利用した長期保有に向いているのは、世界分散投資。
- 高配当株式投資のトータルリターン(キャピタルゲイン+インカムゲイン)が、市場のトータルリターンを長期的に上回る確証はないが、下回る確証もない。
トータルリターンの考え方は、しっかり頭には入れておきたいところです。ある会社が「配当ゼロにした場合」と「配当した場合」は、市場の反応を除けば、企業価値としては等価。あくまで、その企業が将来どれだけの利益を生み出すかが、長期的な意味での株価です。配当の多い会社が少ない会社より将来稼ぐというわけでは必ずしもないわけで。
低コストで良く分散されたインデックスなりポートフォリオであれば、高配当株投資にも効能はあると考えてはいます。それは、
配当が長期保有のモチベーションになる
と言う点です。「配当が出ているのにもったいないから売らない」と。私は、こういう「非合理的ではあるけれども精神的には有効なこと」つまり「おまじない」って大事だと思うんですよね。というか好きw
ただ、私自身も買ってみて思ったのですが、リスク資産を保有していることすら忘れるレベルになると、この効能、あんまり有効じゃなくなる、ということも感じてます。
また、大きく非課税投資枠の積分値(金額×時間)が増えた新NISAでは、「せっかくの非課税枠。もったいないから売らない」になるので、高配当株の長期保有の「おまじない」の効力は、相対的に低下するのかもしれません。
コメント
もったいないから売らない、になる恐れがあるからこその高配当株、という考え方もあります。投資信託だといつまでも売ることができないので、配当として強制的に資産を取り崩してもらおう、みたいな?
そういう意味では、新NISAを利用した長期保有に向いている、と言えなくもないかもしれないような気がする、くらいの感じでしょうか。
自分はやりませんけどね。企業分析とか面倒くさそうですし(笑)。
投稿: 佐藤C作 | 2023年3月12日 (日) 02時44分
>佐藤C作 様
コメントありがとうございます。
>投資信託だといつまでも売ることができない
自動解約のバリエーションが増えるといいですよね。
>企業分析とか面倒くさそう
めんどくさいですよね。こっちが本題かも。
高配当株インデックスでも、油断はできません。
投稿: NightWalker | 2023年3月12日 (日) 10時33分
高配当株、一見よさそうですが いくら良い会社でも落とし穴はあるという危険性は忘れてはなりませんね。
絶対大丈夫だろうと言われた日本航空(JAL)も倒産して株券は紙切れとなりました。
安定した配当をしていた東京電力はあの事故で一気にどん底へ。そのあおりで他の電力会社も一気にダウン。大手で有名な衣料会社も身売りしたあげくに倒産。
いずれも自分の苦い体験です。そんな体験もあって 結局はインデックス投信に落ち着きました。
投稿: やまさん | 2023年3月13日 (月) 21時36分
>やまさん 様
コメントありがとうございます。
インデックス投信にも、高配当株系があります。こちらは、当たり外れの問題は大きく緩和されますが、長期的なパフォーマンスは市場平均と大差ないのかなと思ってます。
投稿: NightWalker | 2023年3月15日 (水) 00時25分