iDeCoとNISAはどう併用していくべきか?
トウシル、山崎俊輔さん。
はじめに
2023年から始まる、シンNISA。これだけでも十分なワクがあります。たとえば、毎月5万円×30年間=累計1800万円を積立てると
- リターン=2%→2464万円
- リターン=4%→3470万円
- リターン=6%→5023万円
と、これだけでも「お腹いっぱい」感。これ以外にも退職金含めて現預金はあるわけで。使い切れん、と言う人もいるでしょう。
こうなると、「使い勝手が悪い上に、天下り機関に手数料まで吸い上げられるiDeCoは、もういいんじゃね」って思ったりもします。・・・が、山崎さんは、「iDeCoとNISAは併用が肝心!毎月数万円だからこそ優先順位はiDeCoが高い」と説きます。その心は、
(1)「iDeCoの所得控除」のメリットは大きい
(2)「おろせない少額積み立て枠を使う意義」も大きい
この2点。たしかに。
併用のポイントは、
- NISA、iDeCo、「資産全体でのポートフォリオ」の意識をする
- 非課税ワクは期待リターンの大きい資産で活用。安全資産はiDeCo外で持つ
以上でした。
雑談
さてここで脳内整理。確定拠出年金とNISAの違いです。
確定拠出年金 | NISA | |
---|---|---|
目的 | じぶん退職金(企業年金)をつくる(補填する) | 株式投資で資産を作る |
節税の主眼 | 所得税(退職所得控除or公的年金控除) | 譲渡益課税、配当課税 |
確定拠出年金というのは、いわば、じぶん退職金(じぶん企業年金)。退職金の少ない中小零細企業に勤めてる人やそもそも退職金のないフリーランスの人のメリットは大きい。何もしなければドブに捨てていた退職所得控除や公的年金控除をきっちり使えるようになるわけです。
一方のNISAは、単純に株式投資による資産形成の促進が目的です。
ちょっと違うんですね。
こう考えると「まずは、確定拠出年金」というのは、うなずけます。払わなくていい所得税を払うのはバカげています。うんうん。
ただ、確定拠出年金という制度が、制度としてどうにもすっきりしない。複雑怪奇でいくら本を読んでも頭に入ってこない。確定拠出年金制度は、NISAにおける金融庁を見習って、もっとシンプルになるような大きな改革が必要だと思います。
たとえば、全員iDeCo+年間拠出ワク大幅拡大でキャッチアップも可。あふれた分に対する課税は、最後の受け取り時に一括清算。みたいな発想です。
厚労省からも、元気な人が出てこないかなー。
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