説明すれば売って良いのか?
日経さん。【イブニングスクープ】。
はじめに
問題となっている仕組み債。「日証協が、7月にも新たなルールを導入する」そうです。自主規制ですね。
- 金融資産額は十分にあるか
- リスク取り過ぎてないか?
- 金融リテラシーはあるか(特にデリバティブの)
などをチェックし、「この商品、投資初心者には向いてないし、長期投資にも向いてない」と説明するということのようなのです。
・・・私が、もし、銀行だったら売るの止めますね(笑)。
めんどくさいもんw
また、私が、もし、あこぎな運用会社だったとしたら、お上にぐちょぐちょ言われるような商品のことはきれいさっぱり忘れ、新たな高齢者向け商品を開発します。もちろん、信託報酬をきっちりとれるやつ。狙いは、シンNISAの成長投資枠です。
自衛の手段は、ただひとつ。ちゃんと勉強して、だまされないようにすることしかありません。着眼ポイントは超絶カンタン。コストです。
(1)明示されているコストは高くないか?
(2)明示されていないコストはないか?
(構造や仕組みが複雑な商品は必ずと言っていいほど隠れています)
「説明すれば売って良い」のか?
日経さんの記事では、田村正之さんがコメントしていますが、開口一番(文頭イチバンか)、
「説明すれば売って良い」のか
思わず吹いてしまいました(^^;)。多くの人が納得するであろうその真意は・・・・、ぜひ、記事の方をお読み下さいませ。
しかし、実態としては、法に触れず説明をちゃんとしていれば売って良い、のであります。まあ、あたりまえですよね。
なので、当局が苦言を言うなり新たなルールを作らない限り、売るのを止めません。へんな仕様の商品、重要な情報(この場合は、デリバティブにかかるコスト)が開示されてないなどは、ルールをタイムリーに作って禁止する以外に、庶民を守る方法はないでしょう。
ちょっと意味合いは違いますけど、もしも、つみたてNISAで対象ファンドを絞るというルールを導入しなかったら、米国並みに低いコストのインデックスファンドは、出てこなかったんだろうなと思います。
どんな商品も、店員が「オススメです」とか「お似合いです」「ご一緒にこちらはいかがですか?」って言ってくる商品は、買わない。買うにしても日をあらためる。鉄則のような気がする今日この頃です。はい。
コメント
仕組み債販売の規制については今さらか!?としか思えませんね
もう10数年前から地銀が傘下にした証券会社とつるんで手数料目当てに散々やりたい放題してましたからね
私としては、10年以上ほったらかしにしてきたこの問題をなぜ今このタイミングで規制することになったのかが気になります
投稿: 汚れた英雄 | 2023年2月14日 (火) 07時04分
>汚れた英雄様
コメントありがとうございます。
正直、「今さら」の自主規制ですよね。
今後の展開予想としては、自主規制しても販売を続ける業者が地銀や地場証券を中心に出て来ること。こうなると法規制でとどめを刺されます。このビジネスにしがみついていてもしょうがないという判断でしょう。記事にも書きましたけど、商売の視点がシンNISA成長投資枠に移ったと思います。
投稿: NightWalker | 2023年2月14日 (火) 09時13分