新しいNISAは、オールカントリー1本で使い切るべき私の理由
新しいNISAの生涯投資枠は1800万円。うち1200万円は成長投資枠として使えますが、私個人は、全部オールカントリーにする予定です。その理由をつらつら書くのが今回のエントリー。と言っても理由は二つだけです。
その1 オールカントリーが好きっ だから。
これは、多くの読者の方が、予想されたとおりではないでしょうかw
私は、これまで、個別株はもとより、アクティブ含めていろんなファンドを買ってきましたし、今も一部残っているのですが、ひとことで言うと、
もう、つかれたよ、ポートフォリオ
と言うことであります。
「もう、飽きたよ…」と言ってもイイかもしれません。橘玲さんの本で学んだ、全世界への時価総額分散だけで、もう残りの人生は十分です。この本、2006年の出版。20年近く経った今も、本質的なことは何も変わってません。長期投資に必要な理屈ってそういうことなんですよね。
その2 NISA口座内でリバランスしなくてすむ。
新しいNISAの最大の利点のひとつが、生涯投資枠の復活ルートができたこと。これリバランスでリスク資産を売りたいときにも役立ちそうです。今までのNISAだと、売ったら終了でしたからね。ただし、
復活するのは元本分だけ
なんです。リバランスで売っちゃうと「もったいないお化け」が出そうなんですよね〜(^^;)。
たとえば、1800万円の元本が評価額が倍の3600万円(=利益が1800万円)になっていた、なんて状態で、たとえば500万円売ると、復活する枠は250万円分だけになります。NISA口座内でのスイッチング機能が望まれるところです。
せめて、NISA口座内のリスク資産間のリバランスはしない方向で利用した方が良さそうです。
その最もシンプルな方法が、ファンドを一本に絞ることです。
これは、たとえば、Slim全世界株式(3地域均等)やニッセイ世界株式ファンド(GDP型バスケット)といった、バランスファンド系でもいい話です。ただ、個人的には、時価総額分散(=全アクティブ投資家の総和)以外の選択は、あとで後悔しそうなのでオールカントリーにしときます。
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以上、新しいNISAは、オールカントリー1本で使い切るべき私の理由、でした。私にとってのシンNISAは、ポートフォリオの整理の絶好の機会になりそうです。
こういったポートフォリオの交通整理については、これから投資を始めるみなさんは、当面は、考えなくていいことと思います。最初のうちは、カットアンドトライも「あり」というのがシンNISAのいいところです。ただし、生涯非課税枠を半分使い切った辺りから、着地点を考える必要が出てきます。その頃には、ベテラン投資家。いろいろ判断できるようになっているので、心配は要りません。
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コメント
いつもいろいろ勉強させていただいています。
マクシスですが、スリムが一番というのはよくわかりますが
ネット証券以外では、イーマクシス全世界(日本除く)やマクシス全世界ETFしか買えないのですね? ニーサ口座を移すのが大変なのでマクシス全世界ETFにしようかと考えていますが、Walkerさんの記事を読んでちょっと不安になりました、、
投稿: A.I | 2023年2月19日 (日) 10時53分
>A.I 様
コメントありがとうございます。
オールカントリーの販売会社↓
https://emaxis.jp/fund/253425.html#tab_sales
この中に、A.I さんがお使いの金融機関があればよいのですけれど。
>ニーサ口座を移すのが大変
何らかの理由で窓販の証券会社にこだわりを感じていらっしゃるのであれば、もちろん、2559は良い選択肢の一つと思います。
ただ、シンNISAはいい機会と捉えて、2024年〜ネット証券にするという選択もあります。この場合、旧NISA口座はそのまま放置。一般NISAであれば、どのみち5年以内に終了ですし。
投稿: NightWalker | 2023年2月19日 (日) 22時41分
貴重なアドバイスいただきありがとうございました!
投稿: A.I | 2023年2月20日 (月) 08時55分