国債の利率が0.5%に引き上げ、8年ぶりの高さ
はじめに
"財務省は5日に実施する10年物国債入札で、毎年支払う利息を示す表面利率を0.5%と従来の0.2%から引き上げた。引き上げは0.1%から0.2%に上げた2022年4月以来で、水準は14年12月以来8年ぶりの高さ。"
てなわけで、長期金利(10年ものの国債利回り)の推移を見てみます。データソースは、財務省:国債金利情報。
まずは、新聞のマネをして、直近、2020年初頭からの金利推移。
たしかに、日銀がYCCのレンジを変えた途端に金利が上がってます。次に長期投資のブログらしく、もう少し長期で観てみますと、
- 小泉さんの頃までなんとなく金利はあって真っ当な感じだった。
- リーマンショック後、金利は下がり続けた。
- 黒田さんが日銀総裁に就任(2013)してからも、そのトレンドは続いた。
- 2016/9 YCCを導入してから金利は押さえつけられるかのように(押さえつけられたんだけど)ゼロになった。
- 2021/3 YCCのレンジが±0.25%であることを明確化。
- すぐには反応せず、2022年になって長期金利が0.25%近辺に上昇
- 2022/12 YCCのレンジを±0.5%に→いきなり長期金利反応。
素人なりに図を読み取るとこんな感じでしょうか。
雑談
やっぱりYCCなんでしょうかね。ヤバかったのは。でも、止めるしかないのかな。私の資産もダメージ受けるかもですけど。
さてさて、メディアに流れる世論(と称するもの)は、ちょっと前まで、
円安になって生活が苦しくなった→日銀のせいだ。金利が上がらないので貯金してもうれしくない→日銀のせいだ。YCCなんて変なことをしているのは日本だけだ→日銀が悪い。
だったんですけど、ここに来て、
円高になって株価が下がった→日銀のせいだ。金利が上がって住宅ローンが苦しくなる→日銀のせいだ。財務省の利払い費も増額じゃん→日銀のせいだ。 なんで、いまになってYCC止めるんだ、日銀のアホ!
という論調になっているような?
YCCの終了は、2019年(令和元年)頃からのトレンドで見ると、なんとなく予定調和のように見えなくもない。ここから先は、相場の神さまのみぞ知る、であります。
個人的には、個人向け国債変動10年の金利に注目したいです。0.5%の0.66倍=0.33%? どうなるのか楽しみだなー。
<追記>
0.33%でしたね。
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