仕組み債販売で地銀99行調査 本来、地銀が考えるべきこと
仕組み債販売で地銀99行調査
”金融庁は地域銀行99行やグループの証券会社27社を対象に、仕組み債など金融商品の販売実態について一斉調査に乗り出した。経営陣が複雑で高リスクの仕組み債の問題を十分に検証せず、顧客に販売してきたことを問題視している。”
ものすごく意訳すると、「退職金などを目当てに高齢者にいかがわしい商品を販売して生計を立てるなど、公器たる銀行にあるまじき。事と次第によっては成敗するから首を洗って待っとれ!」というお話であります。
仕組み債以外にも
- 外貨建て一時払い保険
- 2023年からはNISAで買えなくなる毎月分配型投信とか、テーマ型(信託期間20年以上という制約に引っかかるものが多いはず)の投信。
と言ったものがあります。場合によっては、ファンドラップも調査の対象でしょう。
”仕組み債を含むトレーディング収益が営業収益全体の8~9割を占める地銀系証券会社もある”
・・・むむむ。新しいNISAができて一億総長期投資の時代が始まる前にバサッとやるしかないですよね(^^;)。
本来、地銀が考えるべきこと
記事を読んで最初に思ったのは、商品がどうしたこうしたと言うより、
地銀99行って多過ぎだよね…
ってこと。メガバンクは、かつて大再編しましたが、地銀は”大”とまではいってません。
私の答えは「地銀含む銀行で金融商品を買わない」で終了ですが、一方で「良心的な窓口」は必要だとは思うんですよね。
地銀の課題は、いかがわしい商品を売る売らないのもっと根本にある「地域社会の信頼に足る窓口がどうあるべきか?」ってことなんだと思います。
窓口業務にかかるコストの回収は、やっぱり、相談料をもらうのが筋かなー。それで、ある種の顧客が窓口から逃げていったとしても、それはそれでいいことなんじゃないかと。
これは、安手のマッサージを求めて高齢者が殺到する整形外科病院などにも言えることかもしれません。
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コメント
外貨建て一時払保険は使い方次第だと思います。
4年ほど前に親が外貨建て一時払保険を契約し、毎年1回、分配金のようなものが振り込まれています。
保険を買ってから、親が経済ニュースや為替相場を見るようになったので、メリットがあるんだなと思いました。
最近は円安で物価が上がっていますが、その代わり分配金が増えているので、物価高のヘッジになることも実感したようです。
親と同年代である友人や親戚は少し前に1ドル140円を超えてから買い始めたようで、最近の円高傾向を見てブームになってから買うのでは遅いことを知ったようです。
私も外貨建て一時払保険には否定的でしたが、
・比較的低リスクの投資ができる。
・物価高に対応できる。
・購入のハードルが低い。
などのメリットがあるので、一概に悪い商品ではないなと思い直しました。
投稿: AKI | 2023年1月14日 (土) 00時05分
>AKI 様
コメントありがとうございます。
「使いよう」というのはおっしゃる通り、つまり「事と次第によって」ですが、背景にあるのは,地銀のリストラなので、当局がどういう判断を下すのか注目しています。
投稿: NightWalker | 2023年1月14日 (土) 00時22分