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2023年1月26日 (木)

新しいNISAはチャンス? eMAXIS シリーズの新旧比較をしてみるとやっぱり買い換えようかなという気になる件

前回の記事にコメントいただきましたが、快進撃三菱UFJ国際投信インデックスファンドのアキレス腱が、他ならぬ元祖eMAXISシリーズの高コストです。いわゆる一物多価問題が、放置されたままと言う点。

eMAXIS シリーズの新旧比較

というわけで、Slimと元祖eMAXISのコストと純資産総額の比較をしてみました。(純資産総額は1/24付け)

資産クラス 信託報酬率
(税込)
純資産総額
(億円)
Slim Slim
米国株式(S&P500) 0.10% 0.33% 16,994 285
全世界株式(オール・カントリー) 0.11% - 8,471 -
先進国株式 0.10% 0.66% 3,903 627
全世界株式(除く日本) 0.11% 0.66% 2,035 231
バランス(8資産均等型) 0.15% 0.55% 1,753 421
新興国株式 0.19% 0.66% 1,015 345
国内株式(TOPIX) 0.15% 0.44% 634 181
先進国債券 0.15% 0.66% 583 126
国内株式(日経平均) 0.15% 0.44% 288 514
先進国リート 0.22% 0.66% 205 148
国内債券 0.13% 0.44% 174 87
国内リート 0.19% 0.44% 120 145
全世界株式(3地域均等型) 0.11% - 65 -
  0.14% 0.54% 36,240 3,110
  単純平均↑ 合計↑

元祖eMAXISシリーズは上記以外にもヘンテコなバリエーションがたくさんありますが省略。

面白いのは、純資産総額上位の2ファンドは、元祖eMAXISシリーズには存在しない(オールカントリー)か、先にSlimが出てから元祖eMAXISシリーズで設定されている(S&P500)こと。

eMAXIS シリーズの新旧比較をしているうちにやっぱり買い換えようかなという気になる件

コスト差大きいですよね〜。単純平均で、税込0.14%と税込0.54%。三菱UFJ国際投信さんは、王者らしく、この問題は、新しいNISAが始まる前に決着を付けて欲しい。たぶん、対応は、先進国株式だけでいいと思うんですけど、販社にお願いして、Slimに統合して欲しい。

ただ、規模としては、Slimは元祖の10倍以上になってます。この調子でいくと、20倍,30倍、、、100倍。とまあ、マクロに比率で見ると、旧型はやがて消えゆく運命。つまり、一物多価の高コストファンドは、もはや、馬群に沈み、どーでもいいことなのかも(T.T)。

これってひどくない…と思う私ではありますが、ここはひとつ、新しいNISAが始まるのを機に旧型を新型に買い換えようかなと。(私の場合は、旧STAM、現SMTシリーズで他社のファンドですけど)

特定口座のファンドを新しいNISAに買い換える場合の基本ルールは、「最終的に売るときに利益が出ていたらおトク」というものです。ここで、コスト差は、不確実なリターンと違って確実にプラスに作用します。

たとえば、0.5%のコスト差があるファンドは、ざっくり計算で、5年で2.5%、10年で5%、20年で10%もの差が出ます(実際は複利なのでもう少し大きい)。その分、「今のうちに税金払った方がおトク戦略」の勝率が上がる格好です。

新しいNISAの年360万円というメリットを活かし、もう買い換える(+普通に取り崩し)しかないかなと思う今日この頃でした。

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コメント

新しいNISAは乗り換えのいいきっかけになりますよね。
かつて試算したら、新旧信託報酬コスト差と、乗り換え時の税金支払いでの将来受益毀損分とでおおむねトントンかなという感じだったので、特定口座での乗り換えはどうかなレベルだったのですが、ここに非課税のメリットが乗っかってくるとなると躊躇する要素がなくなりますね。

投稿: mets | 2023年1月26日 (木) 08時04分

>mets様
コメントありがとうございます。
>ここに非課税のメリットが乗っかってくるとなると躊躇する要素が
ないですね。コスト差の回収機関の大幅短縮が見込めることになりますから。記事には書いてないですが、ちょっと試算してみると、含み益にもより増すが、評価額が半分になるというような極端なケースでも10年程度で回収できそうな感じでした。

投稿: NightWalker | 2023年1月26日 (木) 10時49分

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