金利上昇時に最初に考えるべき金融商品は?
日経 山本由里さん。
金利上昇時に最初に考えるべき金融商品は?
YCC終了の予感。ということで、動かざること山の如しだった我が国の金利も、にわかに動き出す気配です。この流れが継続するかどうかの予想は、専門家のみなさんにおまかせするとして、個人投資家はどうガードすべきなのか。
やっぱり、個人向け国債変動10年ですよね。
山本さんの記事を参考に、おさらいです。
- 期間3年と5年の固定金利ものと期間10年の変動金利ものがある。
- 発行後1年経てばいつでも中途換金が可能。
- 変動10年の利率は通常の10年物国債の0.66倍。金利が上がると利払いが増えてうれしい。
- 金融機関によってはキャッシュバックキャンペーンもある。
私が個人向け国債の一番の利点として良くあげているのは、ペイオフ対策になること。1000万円を超えるような金額のキャッシュは、やたら銀行を増やして分散するよりも、証券会社で個人向け国債にした方が良いと考えます。
債券クラスの管理 〜私の場合
私は、ポートフォリオをざっくり、株式、REIT、債券というアバウトな分類で管理してます。ただ、実際は、債券はその性質から、いくつかに分かれます。
(1)金利が下がるとうれしいもの 長期債券
(2)金利が上がるとうれしいもの 短期債券、個人向け国債変動10年 定期預金
これらは、本来は別資産として管理すべきなのかも。
あとは外国債券。これも上記と同じく金利によって変動しますが、
(3)円安になるとうれしいが、円高になると哀しい。
外国債券の場合、金利の上げ下げより、往々にして為替の影響が大きいのです。
かと言って、為替ヘッジするとヘッジコストが足を引っ張ることが多い。(ヘッジコストは、日本の金利の方が海外より高ければ、プラス要因になりますが、果たしてそんな未来がやってくるかは疑問です)
あれこれ考えた末、今の私は100%(2)に落ち着いています。
ただし、もしも、国内の長期金利が1〜2%の水準に上がったら、(1)(たとえば日本債券インデックスファンド)の組込を考えると思います。私は、静的ポートフォリオの支持者ですけれど、金利が異常事態の今に限っては、動的要素が必要と思わざるを得ません。
また,外国債券ですが、考えるとしたら、金利が高いのに円高のときでしょうか。ただ、何を持って円高とみるかが悩ましいところなので、もう残りの人生で参戦することはないと思ってます。
余談
個人向け国債、記事では、「元本割れリスクがない」点も指摘しています。
こう書くと、日本の政府が破綻する可能性が高いから云々かんぬんという声が聞こえてきます。
ただ、それは、ものすごく悲惨な状況。そんなことになれば、戦後直後と同じく、個人の内外の資産は差し押さえられた上にキッシーもびっくりの大増税。返す刀でインフレが襲ってくるはずです。金の延べ棒を隠し持ってるなんて人は、お金より命の心配をするべきでしょう。いかなる資産も守りようがなく、一億総すってんてん。
うーん考えたくないなー(^^;)。
こういった破綻論を唱える方々の中には、あやしげな商品を売りつけようとする輩が混じってそうですし、そっちの心配の方が先です。
コメント