各資産クラスのパフォーマンス 2022/11
今月の各資産クラスのパフォーマンスの定点観測です。
チェック方法
- Slimシリーズの基準価額で当月末の年次リターンと月次リターンを計算。
2022/11末 年次リターン
ご参考 先月の年次リターン↓
主な株式クラスの年次リターンの推移↓
2022/11末 月次リターン
ご参考:先月の月次リターン↓
雑談
まず、年次リターン。米国株は相変わらずしっかりしていますが、ここに来て、どこかのファンドマネージャにクソと呼ばれたTOPIXが猛追。トップに踊り出ました。月次リターンでは変化がもっとはっきり現れていて、ついに米国が沈みました。
為替の影響ですかね。これまでのドル高ブーストが解けていっている格好で、海外資産は軒並みマイナス。新興国株は年次では依然弱いですが、巻き返しなるか。この変化が継続し、年次リターンに見えてくるのかこないのか。興味深いです。
ちなみに国内債券は悪いですが、長期投資家としては、将来のためにチカラを蓄えていると考えております。しかし、イールドカーブコントロールは止め時だと思うんですが、好機を逸したかも。買うのはそれからです。
さてさて、よくわからない相場の行方はさておき、我らがオールカントリーですが、年次、月次ともに、
真ん中ら辺
でした。いやー、あたりまえとは言え、実にいい。イチバンになることはない代わりにビリになることもない。これこそが長期投資における私のベストポジション。マキアヴェッリ、500年前の言葉をもう一度噛みしめたい。
”中ぐらいの勝利で満足するものは常に勝者であり続けるだろう。反対に、圧勝することしか考えない者は、しばしば、陥し穴にはまってしまうことになる。-『フィレンツェ史』-”
何度でも肝に銘じたい名言です。
余談
円高に巻き戻しても日本が浮かんでくるのは相場の流れもあるんでしょうけど、日本の産業体質の変化もあるのかも。リーマンショック後の円高の試練を経て、だいぶ海外に出しちゃいましたからね。曰く「もう戻ってこない」。つまりは、日本の技術競争力の低下。
技術というのは人に付いているのでそう簡単には帰っては来ません。(思えばかつて私も捨てられた側なので、身に染みる) 自動車産業など一部を除いて、自慢のモノヅクリ力は低下してしまい、いまやモノもサービスもワクチンもミサイルも(これはもともとか)外国から買うしかない。エネルギー価格の高騰でにわかに注目を集める原発も厳しいですよね、きっと。失われた技術はそう簡単には戻ってこないのでは? 少々もの悲しい気分にはなってしまう今日この頃でした。
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以上、今月のパフォーマンス定点観測でした。
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