2022年の米国籍ファンドは史上初の資金流出がほぼ確実な件
はじめに
記事のポイントは、こんな感じ。
- 2022年の米国籍ファンドは史上初の資金流出がほぼ確実
- 2021年の反動とアクティブ離れが主因。
- パッシブファンドが伸びている。ETFとファンドとの合計でのパッシブ比率が50%越えとなる可能性もある。(個別株含む全体の市場での比率ではありません。念のため)
2021年がすごいですよね。こっちの影響の方が大きそうな感じはします。米国籍アクティブファンドの流出入内訳を見ると、
- 債券ファンドの流出が大きい。
- 米国株はこの10年、流出しっぱなし。
なんてこともわかります。
雑談
今はアクティブファンド苦難の時代なんでしょうかね。米国一人勝ちの終焉と重なっていくのかもしれません。
といいつつ、記事によると「長年にわたる資金流出の契機の一つとなったのが金融危機後の運用成績の悪化」と指摘していますから、成績が良くなったら、ころっと変わるような気もします。
記事は、これらを踏まえ、以下を予想。
(1)「アクティブ(ファンド)とパッシブ(ファンド)のいずれにすべきか」だけではなく、パッシブと個別株などの組み合わせを選択する投資家がより一層増加してくるかも。
(2)アクティブファンドの運用成績やコストに対する投資家の目線はさらに厳しくなるのは間違いない。
(1)の考え方、好き。共感。
どっちの成績が良い悪いという議論をしてもしょうがないんじゃないかなあと。パッシブ(インデックス)は所詮、全アクティブ投資家の総和を数値化したに過ぎません。
仮にアクティブファンドの成績がインデックスに比べて悪いのだとすると、アクティブファンドは、それ以外の投資家、たとえば個別株投資家に負けている、成績面でのアクティブファンドの敵はパッシブファンドではなく個別株投資家や機関投資家であるというのが私の持論です。
アクティブファンドのマネージャは「一部の方」を除いてプロの世界では残念な状況。弱小個人投資家のひとりに過ぎない私にとっての問題は、優秀な「一部の方」を見抜くチカラがないということです。私が、紆余曲折の末、インデックス投資に行き着いた理由であります。
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コメント
>>今はアクティブファンド苦難の時代
昔は勉強不足でアクティブファンドを購入したことがあります。
しかし、
・手数料、信託報酬が(今よりもずっと)高い
・ベンチマークは市場インデックスにしているものが多く、動きが似ている
・(個別銘柄に比べると)パッシブファンド同様にやることがなく退屈である
という結論になり、全部売却しました。
あえて魅力を言うとそのネーミングでしょうか?
〇〇成長株とか、SDGsとか、CSRとか、その時代で売れそうな名称なんですよね。
しかし、今は、どんなネーミングでもアクティブファンドは買わなくなりました。
信託報酬が高いと長期保有には向いていないという単純な理由です。
投稿: tsurezure | 2022年12月10日 (土) 20時33分