投資をしていない理由でイチバンむずかしい問題はなんだろう?
今回は、投資をしていない理由についてのミニ考察。
はじめに
先日のエントリーでご紹介した東証マネ部さんの記事、
の設問3です。
Q3. 投資への税制優遇制度を利用していない理由を教えてください。
①投資のための資金が不足しているから 28.1%
②投資のリスクが心配だから 37.5%
③具体的な投資対象が見つからないから 15.6%
④制度の利用方法が煩雑だから 12.5%
便宜上、番号を振っています。
これは、文脈等から推するに、税制優遇制度を利用してない理由と言うより、そもそも投資をしてない理由じゃないかなという話を先の拙エントリーでは書きました。
アンケートの答えは4つあるのですが、この中でイチバンむずかしいのはどれだろう?というのが今回のお題。
投資をしていない理由でイチバンむずかしい問題はなんだろう?
先に私の結論を書くと、イチバンむずかしいのは、
①投資のための資金が不足
かなあと。
他は、ていねいに説明していけば、投資をしない呪縛から解けるような気がするんです。
②投資のリスクが心配だから
→定量的に「分散投資」「リスク」「リスクを取った結果、期待されるリターン」を学ぶ。そもそも「世の中は資本主義でできていて、株式投資はやり方を間違えないと儲かるようにできている」(ピケティの法則の身もフタもない結論)ことを知る。
③具体的な投資対象が見つからないから
→迷ったらオールカントリー(以下略)
④制度の利用方法が煩雑だから
→たしかに確定拠出年金制度はどうしようもないレベルだが、つみたてNISAは比較的カンタン。
と言った具合。
一方、「①投資のための資金の不足」の方は、「投資信託なら100円から投資できるでしょ」みたいな説明は、
100円が10年後に2倍の200円になってもうれしくない
で瞬殺。月1万円、いや、5千円の積立てすら厳しい。アラウンド2000年当たりから厳しくなっていった賃金事情が背景にあります。
- 当時の若手 就職氷河期
- 中間層 成果主義という名の給料の上がらないシステム。非正規雇用で、そもそも中間層になれない。
- 40代後半以上 リストラ
ほぼ、全方位網でダメージ。傷が浅かったのは年金生活者くらいでしょうか。利子は付かなくなってもデフレでしたから。
政府は、資産所得倍増プランを展開してますが、その原資となる、
所得倍増はどこへいったのだろう…
と考える今日この頃です。
まずは、「収入 ー 支出」をプラスにすること。ここが「肝心」かつ「むずかしい」、資産形成の核心なのですね。
もちろん、「あったらあっただけ使う」みたいな支出に起因する課題もあります。(我が家にもその課題があります(^^;))
運用効率の向上としての「投資」は、その次なのであります。
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