全世界株式型インデックスファンドの比較 2022/11
今月の全世界時価総額分散型インデックスファンドのパフォーマンスと時価総額の比較です 。
比較対象
<MSCI ACWI 連動>
- 全世界株式インデックス・ファンド (STATE STREET)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(三菱UFJ国際投信)
- たわらノーロード 全世界株式 (アセットマネジメントOne)
- Smart-i Select 全世界株式インデックス(新設)
<FTSE Global All Cap 連動>
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))( 楽天投信投資顧問)
- SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式)) (SBIアセットマネジメント)
- SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド
この比較シリーズでは、コストやベンチマークかい離ではなく、同じ指数に連動するインデックスファンド同士のリターンの比較に主眼を置いています。運用力、見えにくいコスト含めて、パフォーマンスに現れるからです。現在は年次リターンに着眼していますが、より長期リターンの比較にシフトする予定です。
- リターンは月末基準価額から、私が単純計算。
- コストと純資産総額は,当該月の月報または該当情報から転写。
2022/11の比較 MSCI ACWI連動
2022/11 | SS全世界 | オールカントリー | たわら全世界 | Smart-i |
---|---|---|---|---|
1ヶ月 | -1.79% | ★-1.76% | -1.78% | -1.80% |
3ヶ月 | 0.57% | ★0.64% | 0.63% | 0.64% |
6ヶ月 | 2.67% | 2.80% | 2.81% | ★2.82% |
1年 | 3.65% | ★3.98% | 3.87% | - |
3年 | 48.56% | ★49.78% | 49.18% | - |
参考:信託報酬率(税込)または実質的な負担(税込) | 0.5280% | 0.1144% | 0.1320% | 0.1144% |
純資産総額(百万円) | 10,185 | 763,836 | 3,624 | 300 |
参考:前月純資産総額(百万円) | 10,061 | 739,176 | 3,435 | 272 |
純資産総額前月差分 | 124 | 24,660 | 189 | 28 |
★は同一指数内で一番成績の良いもの
2022/11の比較 FTSE Global All Cap連動
2022/11 | 楽天VT+ | SBI雪だるま | SBIVT |
---|---|---|---|
1ヶ月 | ★-1.92% | -2.00% | -1.96% |
3ヶ月 | 0.87% | ★0.99% | 0.91% |
6ヶ月 | 2.81% | ★3.16% | 2.92% |
1年 | 3.57% | ★4.03% | - |
3年 | 47.95% | ★47.98% | - |
参考:信託報酬率(税込)または実質的な負担(税込) | 0.199%程度 | 0.1102%程度 | 0.1438%程度 |
純資産総額(百万円) | 226472 | 80456 | 14820 |
参考:前月純資産総額(百万円) | 223493 | 78899 | 14005 |
純資産総額前月差分 | 2979 | 1557 | 815 |
★は同一指数内で一番成績の良いもの
FTSE Global All Cap連動の各ファンドはいずれも海外ETFに投資する運用構造です。
- 楽天VT+ →バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)、バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)、バンガード®・トータル・インターナショナル・ストックETF(VXUS)
- SBI雪だるま→(1)バンガード・トータル・ストック・マーケットETF 、(2)SPDR ポートフォリオ・ディベロップド・ワールド(除く米国) ETF 、(3)SPDR ポートフォリオ・エマージングマーケッツ ETF の3本
- SBIVT →バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)
今月の雑談
MSCI ACWI勢は、1年、3年ではオールカントリーがしっかりしていますが、短期では、Smart-i、たわら全世界ががんばっています。オールカントリーの影に隠れている感のある「たわら全世界」、オールカントリーと信託報酬が同じ「Smart-i」。この2ファンドには、信託報酬率が高めのステートストリート全世界の純資産総額くらいは超えて欲しいなと密かに思ってます。
純資産総額は、オールカントリーの圧勝です。資金流入も変わらず快調。
一方、FTSE Global All Cap勢。
今月も「SBI雪だるま」が快調。楽天VT+に対し、複数ETFを組合せる運用では一日の長があるのか。楽天VT+の資産構成をチェックしてみると、
ご覧のように、VTI、VXUSの比率がじわり増えています。新規入金をこっちに振り分けている格好でしょうか。この辺での、両社の運用勝負がどうなるのか注目です。
個人的には、ただひたすらVT一本だけを買う単純なスキームのSBI VTが好みですが、まずは運用1年を超えてから。そこからが勝負です。
本カテゴリーの純資産総額1兆円を超えるようになりました。NISAも拡充されて投資家の裾野が広がることで、全世界株式がより注目されるのではないでしょうか。
長期投資は続けてナンボ。自分にとって適切なリスクを取り続けること。毎月唱え続ける大先達の教え「航路を守れ」なのであります。
<ご参考>
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