外債投資の基礎をまとめた良記事のご紹介
トウシル、資産形成のイロハ、窪田 真之さん。
外国債券クラスへの投資 4つの論点
外債投資に関してまとめた良記事です。ポイントを書き抜きますと、
(1)外国国債へ投資する魅力は、日本の国債より「利回りが高いこと」
(2)しかし、金利の高い分、その通貨が下落してしまうリスクがある。
(3)為替ヘッジすると、高利回りメリットはヘッジコストでほとんど消滅
なんだこりゃ投資してもしょうがないじゃないかとなるわけですが、記事ではGPIFが為替ヘッジなしで外債投資している理由を次のように解説。
(4)GPIFは、購買力を維持する目的で、輸入インフレの対策として外貨に為替ヘッジしないで投資している。
やはり、悩ましいのは、(2)でしょうね。記事では、
- 金利が高い(インフレが高い)国の通貨は、金利の低い(インフレが低い)国の通貨に対して、長期的には下落傾向。
- 対外負債(借金)の大きい国ほど、長期金利が高く、長期的に通貨が下落するリスクが高い。
- 金利がほどほどに高く、経済がそこそこ安定している国を選別して投資していくことが大切。(米国国債やオーストラリア国債など)
- 多数の先進国に分散投資した方が良い。
などなど、悩ましい外国債券投資の問題について、王道ロジックで整理しています。良記事です。
雑談
私自身は、外国債券クラスには投資していません。上記の話に加え、
- 債券のリスクに比して為替リスクは大きめ。その割に期待リターンも低い。
- 円安によるメリットは(デメリットも)外国株式クラスにも含まれている。
- だったら、シンプルに、ヘッジなしの外国株式クラス一本でいいじゃん。
てな考え方。「少しでも儲けたい」・・・この煩悩を滅却する方向にこそほったらかし投資の真髄があるはずです。
もちろん、海外の金利が反転し債券価格が上昇する一方で円高になったら外国債券のパフォーマンスはどうなるか?ってところにはウォッチャーとして興味はあります。
もしも円高に巻き戻し、原油フィーバーがおさまったら? このネタ、個人的には債券のあれこれより、「商品価格に反映できた企業は、円高による輸入価格の低下で儲けが増え、国内の内需産業が潤うのではないか? 結果日本株が・・・」みたいな思考の方が好きです・・・
・・・あ、やっぱり、考えてるじゃないか。煩悩おそるべし(笑)。
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