長期積み立て投資、米国株最強説をデータで点検
日経田村正之さんの「お金を殖やすツボとドツボ」シリーズをひたすらご紹介するエントリー。第54回のテーマは、こちら。
はじめに
- 「たしかに米国株は強い」
- 「しかし、いつも米国株が最強だったわけではない」
ということを、データを見ながらチェックしてみた。と言う記事です。
どこを起点としてパフォーマンスを見るかによって結果は違ってくるので、そうならないように指数の上昇率の比較、各時点での10年間の積立パフォーマンスの推移を比較するなどしてみたところ、米国が強いときもあれば、新興国が強い時期もあったという結果になってます。面白いグラフとなっていますので、ぜひ、記事をご覧下さい。
で、早い話何を買えば良いのよってことなんですけど、もちろん、
- 基本は全世界分散。通貨分散にもなる。
- 最近の日本株は捨てたもんじゃないところもあるので分散しておきたい。
- これらのデータを踏まえた上で、米国の強さを重視したいなら、米国株の連動投信を買うのも選択肢
という結論であります。
雑談
私自身は、オールカントリー派。そういう考え方をしている理由の源流はと言えば、橘玲さんのこの一冊です。
時価総額分散が最も合理的。ただし、私のような小心者の投資家にとっては、本書で紹介されている学術的な正当性というより「あれこれ悩まず時間をかけなくて良い」というところに合理性があったりします。
欠点は、絶対に一番にはならないこと。いつも中間。いつも「いいなあ、○○投資」となってしまう投資なのです。昨今の米国株投資のような、かつての新興国株式のような勝者のカタルシスを得る事はほぼできません。
ただ、ここが長所でもあるわけで。「ああ、○○投資ばかりにしなくて良かった」といつも思う事ができるわけですから。
勝者でも敗者でもないが生存者ではある。人生にも似た涙ぐましいスタンスであります。
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コメント
自分は積み立て開始当初はスリムS&P500だけでOKと思っていましたが,積み立てた額が1000万円に達したあたりから,このままで本当にいいのかと感じるようになりました。小心者ゆえ,このあたりが限界なのでしょう。
では,積み立てはオールカントリーに変更かなぁ。でもオールカントリーに変更したところで配分比率からいって米国経済が低迷すればダメージは大きいわけでアメリカ頼みであることには変わらない。
なら,これまで通りにS&P500だけでいいじゃん,という理屈が再び首をもたげますがそれでいいのか,とループ状態に。(笑)
キリがないので,多少は心穏やかに暮らせそうなオールカントリーに変更しました。積み立てた分のS&P500は含み益があるのでそのままです。
いま思えばリスク資産はオールカントリー1本,が美しいのですがしかたありません。コア・サテライト運用でオールカントリーがコア,S&P500がサテライトなのだ,と無理やり思うことにしました。
投稿: こんにちは | 2022年10月20日 (木) 12時13分
>こんにちは様
コメントありがとうございます。
S&P500 + オールカントリーは、ひとつの良い解だと思いますよ。2本だけだなんて私のようにあれこれ迷った成れ果て投資家には、十分美しく感じられます。
自分が良いと思うファンドが良いファンド。継続は力なり。でないと続きません。
投稿: NightWalker | 2022年10月20日 (木) 12時25分