複数口座の管理をいまさらシンプルにするのはけっこう大変
トウシル 山崎元さん。
はじめに
ネット証券の登場で運用オペレーションはカンタンになりましたが、NISAだのiDeCoだの社内のなんちゃらなど管理する口座は増えています。銀行口座にしても生活口座だのお小遣い口座だの・・・あと、新しもの好きの場合、新しい商品やサービスができるたびについうっかり口座を作っちゃったり…。
そんなマルチアカウント時代の心得の条について、山崎さんからご助言です。
- 【ルール1】問題なのはあくまでも「全体」だ!
- 【ルール2】税制優遇のある口座にハイリターンな資産を割り当てよ
- 【ルール3】「流動性」を考慮すべし
- 【ルール4】多数のアクティブ運用のインデックス運用化を避けよ
- 【ルール5】相殺的売買の無駄を避けよ
- 【提案】運用は極力シンプルに!
上記を実現するツールも揃ってきました。全体の管理も機械化できる時代です。てか、もはやマネーフォワードなしでは生きてはいけない(^^;)。
複数口座の管理をいまさらシンプルにするのはけっこう大変
山崎さんのルールで、私が大きくうなずいたのは、ルール3。「流動性」は本当に重要です。
投資や普通の貯金とは別枠で社内預金みたいなものでまとまったお金を積み立てていたのですが、リーマンショックで「いざ鎌倉」と言うときにキャッシュの出動しづらかったんですよね。
そんなこんなで口座管理がいろいろ複雑だった私ですが、早期リタイア後、会社の口座ともきれいさっぱりお別れし、ついでに、やたら作った金融口座を整理し、
- メインの証券会社一本
- メインの銀行一本+生活口座
に絞って管理できるようになりました。iDeCoもやってない(自称「最後のDB世代」です)ので、管理は割とシンプル。
目下の残課題は、先生の記事で言うところの「運用は極力シンプルに!」。おっしゃる通り、全部オールカントリーにしたいんですけどね。
いまさら、リスク商品の買い換えやリスク資産間のリバランスはしない方向で考えています。ので、実際にシンプルになるのは、オールカントリー以外のファンドの取り崩しが終わるであろう80歳くらいなんだろうなあ。生きてるかなー私(^^;)。
というわけで、賢明なる若手投資家のみなさんは、ついうっかり、不必要な口座を作ったり、あれこれ商品を買ったりしないことをオススメします。釣りはフナに始まりフナに終わる。運用は株式に始まり株式に終わり、オルカンに始まりオルカンに終わる(終わって欲しいなあ)。と考える今日この頃です。
コメント
取引心理に影響してる時点でキャピタルゲインに課税するのが間違いってわかるんだよなぁ
キャピタルゲインから税金取ったところで、ゼロサム仮定なら税金もゼロだし、損失作り出す悪い人が損益通算利用して節税するから税金減るまである
課税廃止がベストだが、できないなら特定口座限度額1億とかでキャピタルゲイン非課税とかにしてほしい
投稿: とおりすがり | 2022年10月 5日 (水) 05時30分
>とおりすがり様
コメントありがとうございます。
個人的には、今のような決まりがあれこれある非課税制度ではなく、単純に少額非課税、たとえば、年間○○○万円までの譲渡益には課税されず、そのへんの計算は証券会社がやってくれるみたいなのがいいなあと思ってます。まあ、ムリでしょうね(笑)。
投稿: NightWalker | 2022年10月 5日 (水) 17時20分
>つい、うっかり、不必要な口座を作ったり。。。そういう時期ありますね。
クレジットカードも昔そうでしたが、カードという物は財布がブタ財布になるという物理的な問題から、整理ができました。
若い時は複数の口座で特典を色々もらうのはいいですね。小さな特典色々貯まる。
nightwalkerさんはシンプル化、完成していますね。
投稿: ミント | 2022年10月 7日 (金) 13時12分
>ミント様
コメントありがとうございます。
物理的な問題。たしかに。私は、財布に入れないで遊休状態のカードが長らく貯まっておりました。整理は大変です。
投稿: NightWalker | 2022年10月 7日 (金) 23時53分