今の自分は、10年先の未来から戻ってきたと思ってみる。

東洋経済ONLINEさん。

• 定年後に｢風呂の中で泣いている｣66歳男性の告白

はじめに

”【相談】隠居後孤独で寂しくてたまらず、風呂に入っていると涙が出てきます（66歳・男性 有閑人）”

うわスゴイと単純に思ってしまったので、雑談。

相談を短くまとめると「仕事を辞めて隠居生活になったら、親戚家族に思いっきり疎まれている事に気付き寂しいです。私は残りの人生の有り余る時間をどう過ごしたらいいのでしょうか？」というものです。

原因は本人の性格にあり、鴻上さんのご助言は、「まずは、対等な人間関係を学習しませんか？」…性格直せと。良いなあと思ったのは、「自分は、10年先から戻ってきたと思う」というご助言。

”本当は76歳なのに、奇跡が起こったか、タイムマシンの魔法か、とにかく10年、時間が戻って今、66歳になった、と考えるのです。”

つまり、今からでも遅くない、と。相談者は、これからの人生を「ありあまる時間」と感じているわけですからね。

こういう設定、私はアニメしか見てませんけど、ラノベにもありましたね。こちらの方は、28歳挫折からの18歳大学選びまで戻り青春再チャレンジ＆カットアンドトライというお話でした。

これって早期リタイア思考の極意かも

10年先の未来から戻ってきたと思う…っていうのは、早期リタイア思考の極意かもしれないなあ、とふと思いました。現実にはタイムリープ能力なんてないですから、あくまで考え方と行動。

右か左か、あのとき反対側を選んでいたら…、もっとチャレンジしていれば…、人間誰しも思ってしまう事であります。これは逆も言えます。たとえば、

　あの時、早期退職して本当に良かった。

とか。もう、これは実感です。再就職先も含めて、もし、あのまま会社に残っていたらと考えるだけで胃が痛くなる私です(笑)。

早期リタイアのタイミングで悩んでいる方は、この「10年先の未来から戻ってきた自分」という考察を取り入れてみるのも一案でしょう。お金の問題もありますが、お金の話はあるとこまで行けばどうとでもなる。そう見切る能力も早期リタイアには必要と考える次第です。時間はけっして巻き戻せないのであります。

もしも、冒頭記事の相談者さんへ私が回答するとしたら、「折り合いがうまく行かない人との関係修復に努力するくらいなら、家族以外に知人を作れ」でしょうか。あと「自分の金を持て」。活動費は必要です。配偶者に財布丸投げは最悪です。鴻上さんとある意味同じ方向かな。

孤独というモノの正体、私はよくわかってません。

ただ、リタイアして思っていることは、「基本、ひとりは気楽でいい」「だいたい週に１回くらい、自分以外の人間とのコミニュケーションが取れるくらいがラクで良い」ということ。家族に依存しない方が、家族との関係が良好になるというか。

　孤独が好きになるとなぜか孤独じゃなくなる

のであります。

人間とは、なんとわがままな生き物だろう…えっ、おまえだけだって？