全世界株式型インデックスファンドの比較 2022/8
今月の全世界時価総額分散型インデックスファンドのパフォーマンスと時価総額の比較です 。
比較対象
<MSCI ACWI 連動>
- 全世界株式インデックス・ファンド (STATE STREET)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(三菱UFJ国際投信)
- たわらノーロード 全世界株式 (アセットマネジメントOne)
- Smart-i Select 全世界株式インデックス(新設)
<FTSE Global All Cap 連動>
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))( 楽天投信投資顧問)
- SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式)) (SBIアセットマネジメント)
- SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド
この比較シリーズでは、コストやベンチマークかい離ではなく、同じ指数に連動するインデックスファンド同士のリターンの比較に主眼を置いています。運用力、見えにくいコスト含めて、パフォーマンスに現れるからです。現在は年次リターンに着眼していますが、より長期リターンの比較にシフトする予定です。
- リターンは月末基準価額から、私が単純計算。
- コストと純資産総額は,当該月の月報または該当情報から転写。
2022/8の比較 MSCI ACWI連動
2022/08 | SS全世界 | オールカントリー | たわら全世界 | Smart-i |
---|---|---|---|---|
1ヶ月 | 0.87% | 0.90% | 0.90% | 0.84% |
3ヶ月 | 2.08% | 2.15% | 2.16% | 2.17% |
6ヶ月 | 7.06% | 7.22% | 7.17% | - |
1年 | 6.56% | 6.89% | 6.79% | - |
3年 | 64.52% | 65.87% | 65.21% | - |
参考:信託報酬率(税込)または実質的な負担(税込) | 0.5280% | 0.1144% | 0.1320% | 0.1144% |
純資産総額(百万円) | 9,183 | 647,641 | 2,823 | 176 |
参考:前月純資産総額(百万円) | 9,012 | 607,918 | 2,459 | 146 |
純資産総額前月差分 | 171 | 39,723 | 364 | 30 |
2022/8の比較 FTSE Global All Cap連動
2022/08 | 楽天VT+ | SBI雪だるま | SBIVT |
---|---|---|---|
1ヶ月 | 0.60% | 0.61% | 0.65% |
3ヶ月 | 1.92% | 2.15% | 1.99% |
6ヶ月 | 6.05% | 6.34% | 6.21% |
1年 | 5.94% | 6.03% | - |
3年 | 63.86% | 63.58% | - |
参考:信託報酬率(税込)または実質的な負担(税込) | 0.202%程度 | 0.1102%程度 | 0.1438%程度 |
純資産総額(百万円) | 202,715 | 69,919 | 12,076 |
参考:前月純資産総額(百万円) | 194,934 | 66,705 | 11,286 |
純資産総額前月差分 | 7,781 | 3,214 | 790 |
FTSE Global All Cap連動の各ファンドはいずれも海外ETFに投資する運用構造です。
- SBIVT →バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)
- 楽天VT+ →バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)、バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)、バンガード®・トータル・インターナショナル・ストックETF(VXUS)
- SBI雪だるま→(1)バンガード・トータル・ストック・マーケットETF 、(2)SPDR ポートフォリオ・ディベロップド・ワールド(除く米国) ETF 、(3)SPDR ポートフォリオ・エマージングマーケッツ ETF の3本
今月の雑談
MSCI ACWI勢は、相変わらずオールカントリーに死角なし。ひとり勝ちが続きます。その影に隠れてますが、たわら全世界も運用は安定しており良いファンドです。信託報酬率が高めのステートストリート全世界の純資産総額くらいは超えて欲しいなと密かに思ってます。
オールカントリーと信託報酬が同じSmart-i。まだ設定されたばかりですが、1年後が楽しみです。オールカントリーにとってパフォーマンス面での思わぬ伏兵になるかも。
今月も書きますけど、オールカントリーは、規模増大に合わせた信託報酬率の引き下げも視野におくべきではないかと考えます。
一方、FTSE Global All Cap勢。今月は、SBI雪だるまがんばってます!
個人的には、ただひたすらVT一本だけを買う単純なスキームのSBI VTが好みですが、まずは1年を超えてからが勝負です。
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円安だなんだと騒がしい昨今ではありますが、長期投資においては、20年、30年後の未来から今を眺めるみたいな感性が大切。目先の短期的な経済状況を考えてファンドを選んでも仕方がありません。それよりも、いつこの指数に算入したか、運用会社の姿勢(やる気)、そしてコスト(コスト構造も含む)。インデックス投資家は、不確実なリターンに悩むより確実な今の運用を見るべきですし、実際、みなさん、しっかり見てるなあと言う気がします。
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長期投資は続けてナンボ。自分にとって適切なリスクを取り続けること。毎月唱え続ける大先達の教え「航路を守れ」なのであります。
<ご参考>
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