1ドル140円超え。円安進行中に思うことをつらつら。
モーニングスターさん。
はじめに
記事は、円安が急速に進行したため、為替ヘッジありとなしでファンドのパフォーマンスに大きな差が出ていますという内容。
記事では、
”一般的に為替の変動は予測が難しいことから、中長期の資産形成を目指す運用では「為替は中立要因」とみるケースが多く、為替ヘッジの有り無しよりも、「どのような運用戦略か?」、「どのような運用資産か?」ということを重要視する傾向がある。
と原理原則を述べつつも、
これからのファンド選びにおいて、為替変動のパフォーマンスへの影響は無視できないことになろう。”
と言及。
思うに「中長期の資産形成を目指す運用」をしている投資家はすでに円安の恩恵を受けているような気がします。もちろんまだまだ円安になるのかもしれませんけれど、有り体に言ってしまえば、今更、短期的な為替変動の影響を考慮したところで「もう遅い」側面があるわけで。
また、つみたてを始めたばかりと言う方にとっては、今起きていることの影響は長期的に見れば金額的に軽微でしょう。
1ドル140円超え。円安進行中に思うことをつらつら。
円安なんだから、あたりまえ。てなわけで、ファンドの基準価額を見比べる前に為替レートです。
まず、長期の為替レート。ソースは、日銀さん。(主要時系列統計データ表)
円安に見えない・・・のは私だけだろうか(^^;)。直近10年に絞ってみてみますと、
1ドル80円から140円として、75%円安。たしかにけっこう大きい。しかし、アベノミクスの時は、1ドル80円から120円、50%上昇しているのに大騒ぎにはならなかったような? 問題は、円安と言うよりコモディティー高(たとえば原油高)なのかしら。それにかこつけて、日銀批判をしたいみなさまがぞろ出動みたいなところもあるのかもしれません。
それはさておき、長期投資家の為替に対する態度として、私がどう考えているかをあらためて書いておくと、
です。円安も心配だが円高も心配。言い方を変えると、円安も円高も心配じゃない、というか、してもしょうがない。
これはあくまでも、いち長期投資家としての意見です。いち消費者としては、外国製品が高くなるのは哀しい限り。去年立て続けにiPhoneとMacが壊れたのですが、「円安になる前に買い換えられて良かった」「相場の神さまありがとう」と思ったりもする今日この頃でした。
昨年、長年愛用したMacやiPhoneが壊れて買い換えを余儀なくされたけど、今にして思えば、相場の神のご加護だったかもしれない。
— NightWalker (@nwalkerz) September 8, 2022
「ものは考えよう」が長期投資家には必要だw
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コメント
継続は力、為替ヘッジは不要
2009年10月 早期退職 割増退職金
2009年12月 米ドル投資 VTI VWO VGK 積立開始
2011年1月 BND投資開始
2016年8月 65歳を機に VTI VWO VGK 売却BND一本化
2020年3月 コロナショック株価暴落 BND一部売却、VDE VYM 購入
2021年2月 VDE一部売却、VCLT購入、VTIP購入
米ドル投資を振り返ると、2009年10月リーマンショックで早期退職で割増退職金を得る。交換レート91.67円から開始だった。現在まで、交換レートを見ながら毎月一度定期購入をドル購入を継続している。余裕資金が入ればその都度適宜追加購入して来た。今迄の平均購入レートは98.52円、インカムゲインを加えた損益分岐レートは84.80円となっている。為替リスクを恐れて「為替ヘッジ」を考えるのは馬鹿らしい。コストがかかる、円安になった時に機会損失を被る。為替相場は読めない、自分を信じて、米国ETFで、債券6割、株式4割で長期継続する事が一番。
現状の日本の構造問題から長期的な為替レートを想像すると、2011年後半の76円の様な円高は来ないと思う。損益分岐レートは84円だからオークとしては余裕がある状態です。
投稿: オークX32 | 2022年9月14日 (水) 10時11分
>オークX32様
コメントありがとうございます。
「余裕」こそ長期投資の糧ですね。
投稿: NightWalker | 2022年9月14日 (水) 10時24分