不労所得はありますか?
LIMO(LIFE&MONEY)、太田 彩子さん。
はじめに
記事では、「60歳以上で配当・家賃などがある人」がどの程度なのか、紹介しています。60代の内閣府の「令和元年(2019)度高齢者の経済生活に関する調査結果」によると、
- 仕事による収入・・・41.0%
- 公的年金、恩給・・・87.3%
- 公的年金、恩給以外の社会保障給付金(生活保護等)・・・1.1%
- 企業年金、個人年金等・・・16.5%
- 財産からの収入(利子、配当金、家賃、地代等)・・・8.4%
- 子などからの仕送り・援助・・・2.2%
不労所得があるのは、8.4%。回答者全体の1割未満だそうです。しかも、勤労所得がそれなりにある人の方が、不労所得が多そうだという調査も出てきます。ご興味のある方は、記事をお読み下さいませ。
不労所得はありますか?
不労所得のある人って一割にも満たないんですね。ちょっとびっくりです。ひょっとして、配当のない投資信託の売却で得たお金は、ノーカウントなんでしょうかね(^^;)。
ところで、金融関連で私がもっともキライな言葉のひとつが、この「不労所得」です。記事によると、
”働かないで得る所得。利子・配当金・家賃・地代など
出所:デジタル大辞泉(小学館)”
とあります。人により感じ方は違うとは思いますが、働かざる者食うべからず的な道徳感からすると、なんか悪いことしてるみたいな印象を受けてしまいます。これこそ日本で投資が進まない元凶なのでは?と思うこともしばしばです。
屁理屈をこねてみるに、「(今現在)働かないで得ている所得」というのなら、年金だって同じ。不労所得の源である財産だって、過去に自分が(親かもしれないが)働いた結果であるわけですから、もうすこし誇らしげな言い回しはないものか…。
「不労所得」なんて言葉は持ち出さず、単に「資産所得」でいいですよね。
不労所得もとい資産所得は大いに有益。少子化ニッポンが生き残るためにはもはや待ったなし。避けては通れません。
・・・でもまあ、当ブログの読者で、「不労所得なんてけしからん!」なんて思っている人はいないとは思っています(たぶん)。
コメント
日本人にとって不労所得の金額はいくらからのなのか、大金のイメージなのか。
利子所得が1円(普通預金金利0.001%で半年で1円になるには預金残高20万円)以上ある人や、競輪・競馬、パチンコなどのギャンブル、宝くじなどで雑所得が1円以上ある人が、国民の1割以下とは考えられないので、アンケート自体に問題がありそうですね。ちなみにマイレージやポイントは不労所得なのでしょうか。年間発行額は10年前に1兆円を超えているので、一人あたり1万円は超えてますね。
投稿: akio | 2022年8月17日 (水) 11時21分
>akio 様
コメントありがとうございます。
おっしゃるように、何を持って不労所得とするかは、不明瞭です。言葉の定義を説明しないとわからない時点で、アンケート回答の正確性はなかなか厳しい。
ただ、ご指摘の記事に限らず、LIMO(LIFE&MONEY)さんの記事は全般的にネタとして活用しがいがあるので、私としてはそこは許容範囲です(笑)。
投稿: NightWalker | 2022年8月17日 (水) 11時41分