お金があっても「絶対に投資したくない」人
マネーポストさん。
はじめに
記事は、
- 証券マンの友人の言うまま株を買って損した。
- 親がゴルフ会員権で大損した話を母親から聞かされ、絶対に投資はするまいと決意した。
- なけなしの金を投じるなら100%納得して買いたいが、勉強する余裕がない。つまり、投資への本気度がない。
- 小口の投資家なんて良いカモで、損するようになってるんだと勝手に思いこんでいる。
- 株価が気になりすぎて、仕事にならなくなった。このままではダメだと思い、スパッとやめた。
と、「投資なんか絶対にやりたくない」という典型例を上げ、
”はたして、彼ら/彼女たちを心変わりさせるような政策を打ち出すことはできるのか”
とまとめています。
雑談
たしかにそのお気持ちわかります。証券マンの下りなんかは、まさに、困った投資の代表例。でも、当ブログをお読みのみなさんの多くは、まずこう思ったのではないでしょうか。
そうは言っても、なんでインデックス投資くらいやっとかないの?
記事の例のアンチテーゼとしてのインデックス投資。
インデックスファンドは、証券マンが売りたくない商品の代表格でしょうし、ゴルフの会員権よりははるかにオープンな市場で取引されていて分散も効いている。バイアンドホールドなら仕事や趣味への影響だって少ない。記事の中で、一番納得した例は、3番目の「なけなしの金を投じるなら100%納得したい」でしたが、そのための勉強もインデックス投資なら、記事で登場した方がおっしゃるような「睡眠時間を削るほどの労力」は要らないはずです。
とするなら、「彼ら/彼女たちを心変わりさせるような政策」は、やはり、正しい知見との出会いなんでしょうね。
まずは、基礎素養としての、インデックス投資を知っておく。たとえば、確定拠出年金を始めるとき、すなわち、資産形成の入り口で、一度は知って欲しいなあ、と考える今日この頃でした。
コメント
記事の締めが、心変わりするような政策を打ち出せるか〜みたいになっていましたが、政策で…変えられないと思います。
投資したら毎日毎日永遠に上がり続けるフェイク市場を作る…以外に。
本当に1円も一途期でも減るのは嫌、という人はいるので無理強いまでする必要はないし。
情報があちこちにあるので正規の入口はココ、という教育は必要ですが。ネットで見たり勧誘された時に判断できるように。お金を入金するにも業者には免許が必要だとか。絞って、投資するなら株式、債券、投資信託だけを証券会社(銀行も可)から買いましょうとか?
投稿: ミント | 2022年8月18日 (木) 12時03分
>ミント様
コメントありがとうございます。
政策が どこまで金融教育に踏み込むかでしょうね。
投稿: NightWalker | 2022年8月18日 (木) 13時31分
金融教育というものがこれまで存在しなかった日本で、「株=博打的」なイメージを持っている人は多いでしょうねぇ。
一方で、郵便局に10年預けておけば、それこそほったらかしで2倍になった時代を知っている人たちは、利子が雀の涙になっても、損を出すよりマシ、と思っているかも。
汗水たらして貯めた金を博打みたいなものでスッてたまるか! なんてね。
東京市場が大きく動いた時(特に暴落時)、テレビはたいてい東京駅八重洲口の株価ボードの前で投資家(ほぼ高齢者)にインタビューをしますが、聞く方も、答える方も、そして多分視聴者も、どうやら「株=日本株=個別株」というのがお約束になっている感じです。
「え?今日下がったんですか?ボクはオルカンだけなので…特に気にしてません」なんて声が聞けるようになるには、まだかなり時間がかかりそうですね(笑)。
高校の先生には是非、ピケティさんの【r>g】を生徒に教えてあげてほしいです。
投稿: ひさご | 2022年8月18日 (木) 22時18分
>ひさご様
コメントありがとうございます。
>ピケティさんの r>g
これはぜひ、現実として受け止める必要がありますが、私はまず高校の先生に教えてあげたいです(笑)。
投稿: NightWalker | 2022年8月18日 (木) 23時13分