早期リタイアが失敗するケースについて考えてみる。
時折、早期リタイア、ひいてはその背景にある経済的自立に対して否定的なご意見が出てきます。その点について自分のオツムの中をちょっと整理をしてみようというのが今回のお題。
はじめに
今回考えてみる早期リタイアに関して消極的なご意見の論点は、
- 「経済的に」あるいは「人生の使い方」として合理性に欠けている。
- 「お金でつまづく」「健康に悪影響」「人生の充実度が減る」
の2つです。
その1 「経済的に」あるいは「人生の使い方」として合理性に欠けている。
たとえば、
- 若い頃は過剰に貯め込むより自分に投資して、稼いだ方がおトク
- 生涯年収が減り厚生年金が減る。
前者は、実にまっとうなご意見。私自身も人生全体で見れば最もコスパが高かったのは私自身です。とは言え「自分に投資するより他人に投資した方がおトクである」と気付くときが来ます。何歳で気付くのか。若いうちに気が付いてしまう人もいれば、一生気が付かないすばらしい人もいるでしょう。私が気が付いたのは、早期退職勧奨を受けたときでした。薄々、勘づいてはいたんですけどね(^^;)。
後者については、早期リタイアしたいのであれば、割り切るしかありません。それが、経済的自立という状態です。
その2「お金でつまづく」「健康に悪影響」「人生の充実度が減る」
早期リタイアを決断するような人は、たとえば、
- 経済的自立を達成できる程度には、お金のコントロール力がある
- これ以上働き続けると精神的にも肉体的にも健康に支障がある
- 早期リタイアして、何かしたいことがある。あるいは何かしなければならないことがある。
こういった要因があるわけで、失敗しなさそうな気がします。
早期リタイアしなくても、お金につまづいたり、不摂生をして健康を害したり、人生を充実させる道を見つけられなかったりすることもあるわけですから、これらと早期リタイアの相関は「あるようでない」程度でしょうか。
サンプル数1の私の場合でも、上記は言えます。50歳を超えたあたりから(ここ大事。会社って言うのは最後は冷たいw)仕事は精神的に耐えられない種類のものに変わってしまいましたし、早期リタイアしてやりたいことの他に母親の介護問題もありました。
机上感満載のFIRE3つの失敗例。
— NightWalker (@nwalkerz) August 8, 2022
早期リタイア後、昨今の相場ではお金はそんなに減らないし、健康は良くなってるし、人生最高に充実感あるし。
FIREに嫌悪感があって批判したいなら、変に論理を作らないで「そんな生き方イヤっ」でいいのに(笑)。https://t.co/58nw3Az0He #LIMO
早期リタイアが失敗するケースについて
「早期リタイアが失敗するケース」は、とにかく辞めたい、働きたくないという論理が先行し、いろいろな計算をせず、多少お金が足りなくても(多くは大きく足りない)、「人生は一度きりロジック」で出たとこ勝負。結果、負ける、みたいなケース。いうなれば、
早期リタイア後の生活に大きな夢を持ちすぎていた
でしょうか。たとえば、「早期リタイア後、小さなお店を開いて…」みたいなケース。事業ですから当然失敗もあります。早期リタイアと言うより、脱サラとその末路かしら。リタイアしてないじゃんとw こういう話であれば良く聞きますよね。
早期リタイアを否定するのであれば、「働かないなんてけしからん」「私はそんな人生いやだ」でいいのではないでしょうか。そこは、ひとそれぞれ。そもそも、早期リタイアは非合理であるがゆえ多くの人が選ばないレアな選択肢ですし。人生の多様性をどう認めるか否かなのであります。
コメント
> 自分に投資するより他人に投資した方がおトクである
いい言葉ですね。
この状態を達成するのが経済的自立ですよね。
投稿: mets | 2022年8月21日 (日) 10時53分
> mets様
コメントありがとうございます。
ある意味、哀しい状態ではありますw
投稿: NightWalker | 2022年8月21日 (日) 11時36分