「適正なリスク量」に近いってどんな状態? 2022
Diamond Online 山崎元さん。
はじめに
記事は、急に堅調になった株価。これってホンモノなの?ってお題について山崎さんが語るという趣旨の記事です。抜粋させていただきますと、
- 米国の株式市場の状況を考えると、「下落相場はまだ終わっていない」
- FRBが賃金の上昇に歯止めをかけるためには、景気を悪化させるところまで金利を引き上げる必要がある
- 典型的な循環のパターンと要因から見ると「株価下落はもう終わった」と安心できる状況ではない
「インフレがおさまらないかぎり安心しちゃだめよ」ということでしょうか。また、増税については、目下の日本経済の状況では弊害が大きいことを踏まえ、
- 実現はしないと思われるが、税の世界の住人たちの中では「いまだ諦めていない人たちがいる」ことは警戒しておきたい。
警戒したいと思います。
副題
さて問題は、個人投資家はどうするべきか? ということです。一昨日の拙エントリーでは、いまこそ長期投資の基本を思い出すべし。つまり、調子に乗って買い増すのもよくないし、焦って売るのも良くないよ、という含みで、長期投資家3原則を述べましたが、山崎先生からのアドバイスも同じく継続は力なりです。
”近年投資を始めて、つみたてNISAやiDeCoなどを開始した投資家は、今後来るかもしれない株価の下落局面を「むしろ楽しみにする」くらいの心境で積立投資を継続するのがいい”
全力でうなずいちゃいます。
そして、山崎先生からは、もうひとつすばらしいご助言がでています。それは、「リスク許容度」すなわち「適正なリスク量」ってどんなもんなの?ということについてです。
”「だいたい投資済みだが、まだ少し投資する余力がある」というくらいの状況は、多くの投資家にとって「適正なリスク量」に近いと想像する。”
まさにそうだなあ、と思いました。一昨日の拙エントリーでも書いた「キャッシュ」。「投資余力」という意味合いが大いにあります。特に早期リタイアしてからの私はそうでした。ただ、そのキャッシュ力も、少しずつ弱くなってはいるので、冷静にチェックすべきなのかもしれません。もう若くないのであります(笑)。
コメント
投資済みだが、まだ余力が有る。
日本経済がジリ貧を続けている理由は「金利が付かない」異常な状態に慣らされてしまったから。「リスク」変動幅の大きさを如何にコントロールするか?
オークから見たら、金利のつかない資産(現金・日本国債)にいつまでも拘り続ける事が「リスク」に思えてならない。世界には「金利が付く」商品が幾らでも有る。ドル購入額はかなり減らしているが、ドル債券ETF投資は現在も継続中だ。毎月インカムゲインを受け取りながら、株式ETF投資のチャンスを待っている。
投稿: オークX32 | 2022年8月15日 (月) 12時33分
>オークX32 様
コメントありがとうございます。
キャッシュがなくても投資余力があり、結果、長期投資のスタンスが崩れないのであれば、それでいいと思います。
投稿: NightWalker | 2022年8月16日 (火) 00時19分
適切なリスク量というのは、人によって、状況によって異なるので、なかなか難しいなぁと思っていましたが、「だいたい投資済みだが、まだ少し投資する余力がある」とは厳密なものではないにしろ、今までで一番納得のいく考え方です。投資余力確保の手段は様々でしょうけど、暴落したときに投資余力がないのは致命的ですからね。
投稿: 葉月 | 2022年8月17日 (水) 09時37分
>葉月様
コメントありがとうございます。
>暴落したときに投資余力がない
個人的にリーマンショックの時の最大の教訓です。当時は流動性の高い無リスク資産が不足してました。私がキャッシュにこだわるのはそこですが、おっしゃるようにひとそれぞれですね。
投稿: NightWalker | 2022年8月17日 (水) 11時00分