金融庁が資産運用会社が組成する投資商品の管理体制を厳しく監督する件
はじめに
相互リンク先のKenzさんのブログ記事でこのニュース知りました。
記事は、
”金融庁は、資産運用会社が組成する投資商品の管理体制を厳しく監督する”
というもの。
- アクティブファンドの8割がコストが高いだけの疑似パッシブファンド※
- コストは各社横並びで、成績が悪くても高いし、下げる気なんて毛頭ない
- 指標(ベンチマーク)もいい加減で、比較対象とならない指標と比べて成績を過大評価しているケースまである。
- おまけに成績の悪いのは大手金融機関系列の商品ばっかり。
- こいつら、結局、「規模×信託報酬率=銭儲け」だけなんじゃないの?
・・・だいぶ意訳が入りましたが、つまり「おまえらいい加減にせーよ」ってことかと。
※記事によると
- パッシブ型の成果を上回ったのは444本のうち35本
- 下回ったのは32本(うち26本は大手の商品)
とすると、残り383本/444本が「パッシブ型と比べてプラスでもマイナスでもないファンド」、すなわち疑似パッシブファンドの可能性がある、という意味と思われます。
疑似パッシブファンドこそがアクティブパッシブ共通の敵かも
kenzさんがおっしゃるように、不適切なベンチマーク問題については、不届き千万と思います。中小型株運用してるのにTOPIXと比較するとか、海外株が入ってるのにTOPIXと比較するとか。
やはり問題は、疑似パッシブファンド。だったら、インデックスファンドでいいわけです。そういうアクティブファンドにしたいなら「SOMPO123 先進国株式」みたいなアプローチをすべきではないでしょうか。
インデックスファンドが市場を非効率にしているという批判を良く聴きますが、実は、主犯は、疑似パッシブファンドなのかも。そう言う意味でも疑似パッシブファンドは撲滅して欲しいですね。
果たして、これら残念なファンドの年貢の納め時となりますかどうか。金融庁の手腕に大いに期待したいと思います。
インデックスファンドにも残る問題
なお、こと本件に関しては、私は運用会社の良心にはまったく期待してません。ただ選ぶだけです。地雷原には突入しない、つまりアクティブファンドは選ばないという選択であります。(かつては、世を応援すべく選んでおりましたが10年以上前に選ぶのに疲れ果てたのです)
さて、記事はアクティブファンドがやり玉となっておりますが、書いてないだけでインデックスファンドにも大きな問題がひとつあります。それは、
一物多価
です。(いつもより大きいフォントにしました)
つみたてNISAでこれを金融庁が結果的に認めてしまったのは痛恨の極み。キシダ黄金の3年内閣が今年中に明らかにするであろうNISA改革のタイミングで、本件が是正されることにも期待しています。
コメント
「一物多価」問題
状況が改善されるまで声を大にして、フォントも大きくして訴え続けていってください。
投稿: トーゴー | 2022年7月17日 (日) 11時00分
>トーゴー様
コメントありがとうございます。
早く解決されることを願ってます。
投稿: NightWalker | 2022年7月17日 (日) 11時53分