日本株が上がるために考えるべきことは? 2022
はじめに
”一つの案として、日銀が保有するETF(上場投資信託)を格安で購入できるようにする施策が考えられます。
こうすれば、「貯蓄から投資へ」と日銀のETFの出口戦略が一気に進みます。
海外投資家の買い需要も高まります。”
・・・・・。日銀がやってることを方向だけ変えて思いっきり劣化させた発想というか、証券会社のポジショントークというか。プロの発想には驚きですw
それはさておき、たしかに日本株に元気はありません。オールカントリーの直近の日本株比率を見ると、日本株5%、日本を除く先進国株83% 新興国株12%。新興国株を抜いて先進国株式だけで見ると6%。橘玲さんの「臆病者のための株入門(2006)」には、日本株15%って書いてあったので、かなりの体たらくぶりです。
では、個人投資家としての私は、どうしようと考えているかというと、
もう、日本株は、オールカントリーの比率でいいじゃん。
ということ。長年、日本株に寛容なつもりだった私もあきらめました(笑)。これって、インデックス投資の基本なわけで。市場の縮小コピーをあるがままにうけとめる。市場は、概ね合理的、ほぼほぼ正しいと。
雑談
最近、何度か書いてますが、
株式の価値は、その会社(市場)が将来にわたって生み出す全ての利益を現在価値に換算したものである(「臆病者のための株入門」より)
日銀ETFの払い下げだなんてヘンテコな需給操作ではなく、ここに着眼して欲しい。
私は、この方向性、基本的に正しかったと思っている派です。矢の順番がけっこう大事だったわけですが、あれから、10年。「一本目の矢」で止まってしまっているのではないでしょうか。
金融政策は、「異次元」まで踏み込み、数々の批判を黒田さんが耐えに耐えたわけですけど、財政出動はどうか。異次元出動とまでは言わなくても、戦後の復興期のような危機感は私も含めて感じられません。国が腹をくくって財政出動しなければ、「3本目の矢」と称して民間投資に丸投げしたところでは元気が出ないような気がします。
オールカントリーを買うだけの個人投資家としては、このままでもいいのですが、それもまた残念などとつい考える今日この頃ではあります。
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