全世界株式型インデックスファンドの比較 2022/6
今月の全世界時価総額分散型インデックスファンドのパフォーマンスと時価総額の比較です 。
比較対象
<MSCI ACWI 連動>
- 全世界株式インデックス・ファンド (STATE STREET)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(三菱UFJ国際投信)
- たわらノーロード 全世界株式 (アセットマネジメントOne)
- Smart-i Select 全世界株式インデックス(新設)
<FTSE Global All Cap 連動>
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))( 楽天投信投資顧問)
- SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式)) (SBIアセットマネジメント)
- SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド
この比較シリーズでは、コストやベンチマークかい離ではなく、同じ指数に連動するインデックスファンド同士のリターンの比較に主眼を置いています。運用力、見えにくいコスト含めて、パフォーマンスに現れるからです。現在は年次リターンに着眼していますが、より長期リターンの比較にシフトする予定です。
- リターンは月末基準価額から、私が単純計算。
- コストと純資産総額は,当該月の月報または該当情報から転写。
2022/6の比較 MSCI ACWI連動
2022/06 | SS全世界 | オールカントリー | たわら全世界 | Smart-i |
---|---|---|---|---|
1ヶ月 | -1.90% | -1.88% | -1.88% | -1.86% |
3ヶ月 | -6.07% | -6.03% | -6.05% | - |
6ヶ月 | -4.45% | -4.30% | -4.38% | - |
1年 | 4.73% | 5.07% | 4.95% | - |
3年 | 53.09% | 54.37% | - | - |
参考:信託報酬率(税込)または実質的な負担(税込) | 0.5280% | 0.1144% | 0.1320% | 0.1144% |
純資産総額(百万円) | 8,468 | 559,744 | 2,230 | 107 |
参考:前月純資産総額(百万円) | 8,286 | 535,785 | 2,132 | 62 |
純資産総額前月差分 | 182 | 23,959 | 98 | 45 |
2022/6の比較 FTSE Global All Cap連動
2022/06 | 楽天VT+ | SBI雪だるま | SBIVT |
---|---|---|---|
1ヶ月 | -1.95% | -1.88% | -1.89% |
3ヶ月 | -6.21% | -6.12% | -6.07% |
6ヶ月 | -4.69% | -4.36% | - |
1年 | 3.87% | 3.72% | - |
3年 | 52.83% | 52.01% | - |
参考:信託報酬率(税込)または実質的な負担(税込) | 0.202%程度 | 0.1102%程度 | 0.1438%程度 |
純資産総額(百万円) | 182,111 | 61,818 | 10,206 |
参考:前月純資産総額(百万円) | 178,646 | 59,712 | 9,285 |
純資産総額前月差分 | 3,465 | 2,106 | 921 |
FTSE Global All Cap連動の各ファンドはいずれも海外ETFに投資する運用構造です。
- SBIVT →バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)
- 楽天VT+ →バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)、バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)、バンガード®・トータル・インターナショナル・ストックETF(VXUS)
- SBI雪だるま→(1)バンガード・トータル・ストック・マーケットETF 、(2)SPDR ポートフォリオ・ディベロップド・ワールド(除く米国) ETF 、(3)SPDR ポートフォリオ・エマージングマーケッツ ETF の3本
今月の雑談
相変わらずオールカントリーに死角なし。ひとり勝ちが続きます。その影に隠れてますが、たわら全世界も運用は安定しており良いファンドです。信託報酬率が高めのステートストリート全世界の純資産総額くらいは超えて欲しいなと密かに思ってます。
オールカントリーと信託報酬が同じ、Smart-i。まだ設定したばかりですが、1年後が楽しみです。オールカントリーにとってパフォーマンス面での思わぬ伏兵になるかも。オールカントリーは、規模増大に合わせた信託報酬率の引き下げも視野におくべきではないかと考えます。でないと、1ベーシスの闘いに負けるかも…たかが1ベーシス、されど1ベーシスです。
SBI VTの3ヶ月のパフォーマンスが好成績。単純な信託報酬率の比較では決まりません。また、短期で見てもわかりません。こちらも1年後が楽しみです。個人的には、バンガードETFを組み合わせる道を選んだ楽天VT+より、ただひたすらVT一本だけを買う単純なスキームのSBI VTの方が好みではあります。
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年次リターンはかろうじてプラスですが、これは円安のおかげ。今は為替が、証券のリスクを相殺しているという珍しいパターンです。
相場低迷の時こそ、長期投資家の真価が問われます。いざというときにじっとホールドできるのか。返す刀で資金を投入できるのか。長期投資は続けてナンボ。自分にとって適切なリスクを取り続けること。毎月唱え続ける大先達の教え「航路を守れ」なのであります。
<ご参考>
コメント
こんにちは。このリストを見てて思ったのですが、一時手数料を競っていた ニッセイ-<購入・換金手数料なし>のシリーズが見当たらないですね。
eMAXIS Slimシリーズが出る前は手数料も安くて いいファンドだと思って購入してたのですが。
いまでも 外国株式のインデックスファンドはあるものの、オールカントリーでのファンド設定をしていないですよね。なんとも勿体無い気がします。
投稿: やました | 2022年7月20日 (水) 09時39分
>やました様
コメントありがとうございます。
ACWI連動ファンドを作るとなるとMSCI ジャパン指数連動のマザーが必要です。三菱UFJ国際投信はSlim3地域分散の販売不振で業を煮やして、えいっと組成。一方ニッセイさんはというと(GDP型バスケット)なるファンドを組成し、MSCI ACWI からは逃げた格好。そんなへんてこな指数が売れるはずもなく・・・そんな経緯ですね。
https://www.nam.co.jp/fundinfo/nskfgb/main.html
投稿: NightWalker | 2022年7月20日 (水) 23時30分