私にとっての早期リタイアの意味 2022
和田秀樹さんの「80歳の壁 (幻冬舎新書)」、AmazonのKindle版が手ごろな価格だったので読んでみました。
はじめに
Amazonの書籍紹介に
”人生100年時代だが、健康寿命の平均は男性72歳、女性75歳。80歳を目前に寝たきりや要介護になる人は多い。「80歳の壁」は高く厚いが、壁を超える最強の方法がある。それは、嫌なことを我慢せず、好きなことだけすること。「食べたいものを食べる」「血圧・血糖値は下げなくていい」「ガンは切らない」「おむつを味方にする」「ボケることは怖くない」等々、思わず膝を打つヒントが満載。70代とはまるで違って、一つ一つの選択が命に直結する80歳からの人生。ラクして壁を超えて寿命を伸ばす「正解」を教えます!”
とあります。まさにその通りの本。
歳を取ったらわがままに生きろ、医者を信じるな、それが長生きの秘訣だ、みたいにも取れる論調については、「それはいいけど、まわりの迷惑も考えてね」 と言いたくなったりもしますが、のびのびストレスフリーで生きることが長生きの秘訣だというのには、賛同します。
私にとっての早期リタイアの意味
さて本書の最初に健康寿命の話が出てきます。令和元年の調べで、男性72.68歳、女性75.38歳。その後、男性は9年間、女性は12年間、誰かに介助されたりしながら生きることになります。
ただし、これはあくまで平均。私の父の場合は、65歳のとき脳内出血で倒れ75歳で亡くなりました。ちなみに父は62歳か63歳までは働いてました。リタイア後の悠々自適生活はわずか数年。
私が早期退職勧奨を受けて最初に考えたのは「お金の計算」でしたが、次に考えたのは「人生の残り時間」です。父が倒れた年齢まで
「あと10年しかないじゃん」
ってちょっと思ったんですよね。「望んでもいない仕事してる場合じゃない」というある種の焦燥感。何も考えず前のめりに死んでいく人生もかっこいいとは思うんですけど、人間がちっちゃいので考えちゃったんです(笑)。実務的な意味で言えば、母の介護問題があり、「早期退職したおかげでいろいろなことが回ったな」というのはあるのですが、やはり、これは大きかったなと。
本書の言う「80歳の壁」を超えるには、あと20年。どんなミライが私を待っているのかよくわかりませんが、とりあえず前向きに楽しく進んでみようと思う今日この頃でした。
コメント
自分の事と、親の事。色々考えちゃいますよねぇ。
実家の一人暮らしの母はもう77ですし、
そろそろ一人では・・ていう事が起きても仕方のない年齢です。
車で10分位の所に妹家族が住んでいるので何かあったらそちらから連絡が来そうな感じではあるのですが。
父は私が20歳の時に53で肺がんで亡くなっています。
がんが見つかったのが50の時で手術→その後再発して亡くなったのですが、
私もその年齢にだんだん近くなって来て、本当に亡くなるの若かったんだなぁと。
超絶元気な夫なんて今丁度父が亡くなった歳ですし。
これがあるので、
「90代まで生きるかもしれないけど
数年で、なんなら事故などで明日死ぬ可能性だって否定できない」
っていうのを半々くらいの意識で生きているので、
自分の人生を楽しむために、お金は貯めて増やすけど好きな事にも使うってしちゃってるので、
多分ちゃんと意識してお金を増やしてる人と比べたら多分お金増える速度遅め( *´艸`)
年とったら出来ないお金の使い方もありますし。
相場と一緒で先の事は何が起こるかは誰にもわからないって思って過ごしてます。
身近な人が早く亡くなると死生観変わりますよね。
最後の行に書いてある
「とりあえず前向きに楽しく進んでみよう」
こういう考えをしてる人に人は寄ってくると思うので
他人と関わって人生楽しく過ごすのにこれ大事だな~って思います。
投稿: ももんが | 2022年7月 2日 (土) 08時34分
>ももんが様
コメントありがとうございます。
ももんがさんのおとうさまも早くなくなられたのですね…。いろんな場合があるとは思うのですが、死生観に与える影響は大きい。
>半々くらいの意識で生きている
人生も資産運用も、これこそ極意。
>他人と関わって人生楽しく過ごす
これ、結局、与えよさらば与えられん、ってことなんだと思ってます。
投稿: NightWalker | 2022年7月 2日 (土) 11時44分