円、一時139円台に下落 24年ぶり安値更新 2022/7
日経さん。円安が着々と進んでいます。
はじめに 〜こういう相場ネタの記事も備忘録として書いておく。
”円安の流れが続いている。14日の外国為替市場では、1998年9月以来およそ24年ぶりに1ドル=139円台に下落する場面があった。米国で物価上昇の高止まりが懸念され、米連邦準備理事会(FRB)が急激な利上げを続けるとの見方が浮上している。”
当ブログとしては、
- 為替をあれこれ考えてもわからない(為替は期待リターンがプラスマイナスゼロでリスクのみの存在)
- 円安でも円高でもうれしい そういうものに私はなりたい。
と言うスタンス。スルーでも良いんですけど、何年か経って「あのときどうだったかなー」と振り返ることもあるでしょうから、こういう相場ネタの記事も備忘録として書いておこうという次第。
円安脳になっている今、あえて円高について考える。
円安対策は、基本は、海外株式を買う。至ってシンプル。一方、どうしても悩むのが円高対策です。たとえば、
- 日銀が音を上げて(インフレが本気で止まらなくなって、あるいは政治圧力に負けて)長期金利のコントロールを止める
- 結果、長期金利は上がって円高になる。
- 長期金利が上がるので日本の長期債券もマイナス。
- 円高で、外国株式、外国債券は大きく下落。
- 頼みの輸出産業がダメージを受け日本株も下落。
全部ダメじゃんみたいな流れ。
そうなる前に外国株を売っておこうとか、もし円高になったときに外国債券の金利が高水準にあったら外債購入のチャンスだとか、あれこれ妄想してみたりもするのですが、何回考えても私の脳みそはパンクしますw なので、今はこちらも超シンプル。次の二つに整理されてます。
(1)収入に頼る
- 私の場合は終身年金。普通は労働でしょう。
- マクロ経済スライドによる年金実質減に備えた受給繰り下げ
(2)普通の円資産に頼る
- 金利が上がると利回りが上がる個人向け国債変動10年
- 1年程度の定期預金を渡り歩く(あんまり長い期間の定期預金だと金利の上昇について行けなくなる)
言ってみれば、為替の流れを利用して儲けてやろうなどという邪念からの解放(笑)。
早期リタイアして時間が有り余っているはずなのになぜか一日があっという間に終わってしまう今日この頃。残りの人生、別なことを悩むのに時間を使ってみようと思っております。インデックス投資って、投資そのものには時間を使いたくない人向きの選択ですしね。
コメント
私も、最近の急激なドル高円安に非常に不安を感じていたので、とても参考になりました。
シナリオの中で、
「長期金利が上がるので日本の長期債券もマイナス。
円高で、外国株式、外国債券は大きく下落。」
と想定されていますが、藤巻健史さんなどが言われている、
「長期金利が上がるので日本の長期債券もマイナス。
日銀のBSが激しく棄損(債務超過)して市場の信認を失い、超円安・ハイパーインフレ」
というシナリオについてはどう思われますか。ぜひご意見お聞かせいただければ幸いです。
投稿: うえちゃん | 2022年7月15日 (金) 04時32分
NightWalkerさま
いつも投稿ありがとうございます。
>早期リタイアして時間が有り余っているはずなのになぜか一日があっという間に終わってしまう今日この頃。
激しく同意します。
どうしてこんなに一日が早く終わってしますのだろうって、いつも寝るときに思います。
健康寿命のカウントダウンしていますが、数字で見るとリアルです。
投稿: aoba | 2022年7月15日 (金) 07時44分
「転ばぬ先の杖」
今更「円安対策」を考えても遅すぎます。リーマンショック(2008年9月)の影響で早期退職(2009年10月)しました。割増退職金を基に米国ETF投資の開始しました。ドルコスト平均法で110円以下でドル買いVTIを買いました。その後、BNDにリバランスしながら現在に至りました。
退職時点で、考えたのは①仕事は何か探そう。②そんなに給料は求めない。③嫌ならいつで辞めよう④お金の無駄遣いは止めよう⑤年に海外旅行1回、国内旅行2回はしよう⑤健康管理はしっかりやろう。お陰様でとても良い仕事に就く事が出来ました。(今年のの3月末で契約打ち切り)今はとても満足してます。
大切なことは、①現状把握②問題点抽出③対策思考④実行計画⑤実行修正です。上記5点を基に「日本の将来」を考えれば、答えは出ます。
投稿: オークX32 | 2022年7月15日 (金) 08時51分
みなさまコメントありがとうございます。
> うえちゃん 様
>長期金利が上がるので日本の長期債券もマイナス
ずっとデフレ金利ゼロという「おとぎの国」は存在しないと考えます。
>日銀のBSが激しく棄損(債務超過)して市場の信認を失い、超円安・ハイパーインフレ
日銀のBSではなく、国全体のBSが毀損すればハイパーインフレもあり得ます。鍵を握るのは個人金融資産と企業の資産のリターンではないでしょうか。
>aoba様
健康寿命のカウントダウン・・・私もやってみようかしら(^^;)。両親をみる限りいつそうなるかの振れ幅は大きいので、結局、今日を大事に生きることなんでしょうかね。
>オークX32 様
>今更「円安対策」を考えても遅すぎ
これから資産形成をはじめるみなさん(当ブログの読者は20〜40歳代の方が多い)にとっては遅すぎると言うことはないと考えております。円安時期に始めても円高時期に始めても為替リスクは一緒。長期的には為替リスクを株式のリターンが凌駕するというスタンスです。
オークさんも若いうちに準備をされていたわけですから、ご理解いただけるのではないでしょうか。
投稿: NightWalker | 2022年7月15日 (金) 10時57分
「急いては事を仕損ずる」
そうですね。「遅すぎる」は無いですね。資産運用に遅過ぎるはありません。但し「時間」との勝負です。高齢者は注意が必要です。
オークのハヤトチリで、記事は「円高」対策だったんですね。長期ドル投資経験者から見れば「円安対策」より「円高対策」簡単です。安くなったドルを淡々と買って投資するだけです。長期投資から得られるインカムゲイン(生ドル)がドル購入の平均単価を下げてくれます。為替リスクは怖く無くなります。
返信は不要です。
投稿: | 2022年7月15日 (金) 14時06分