早期退職制度を使って早期リタイアする時に考えたこと
はじめに
”東京都内に住む男性会社員のAさん(54)は最近、勤務先の早期退職優遇制度の利用を検討し始めた。「退職金の割り増しはあるが、再就職できたとしても給料が減って生涯年収は落ち込むかもしれない。慎重にシミュレーションをしている」という。”
ということで、記事は、
- 退職理由によって失業給付のもらえる条件が変わる
- 今後の収入は減る可能性があり、それに準じて厚生年金も減る
- 社会保険料の負担の仕方を考えておく必要がある
雇用保険については、当ブログでも取り上げた記事があるのでご参考まで。
記事の表をもう一度貼っておきます。(出典:ハロワの基本手当の所定給付日数)
まずは、会社都合など、特定理由離職者の場合↓
自己都合の場合はこちら↓ 年齢は関係ありません。
早期退職制度を使って早期リタイアする時に考えたこと
私がかれこれ7年前に早期退職勧奨を受け、早期リタイアするときにもいろいろ考えました。考えたことの要点は次の三つ。
- 年金は足りるか(繰り下げなどの対策も含めて)
- 年金受給までの生活費は足りるか(=キャッシュで用意できるか)
- 老後の余裕資金である運用資金は残るか?
で、早期退職を食らったそばから皮算用。家に帰って30分で大丈夫という結論があっさり出ました。これまでの資産運用、資産管理の成果。最強の出口戦略とは、自身に備わる金融リテラシー。長期にわたる資産運用の真の意味は、ここにあります。
日経さんの記事にある「給料が減って生涯年収は落ち込むかもしれない」と言う点については心配してませんでした。だって、減るのあたりまえじゃないですか(笑)。増えるケースもひょっとしたらあるかもしれませんが、世の中そんなに甘くはないと思われます。
それでも、私が早期退職を決断するに至ったのは次の二つの理由です。
- 会社が私にとってやりがいを感じられる場所ではなくなっていた。(まあ、よくある話です)
- 母親の介護問題。私しかやる人がいなかった。(これもよくある話かな)
お金の算段はあくまで死ぬまで生き抜くための大前提であって、金銭的な損得勘定で早期リタイアするわけではないと思うのでした。そういえば、一般的な早期リタイアの課題、たとえば「どこに住むか」とか「何をするか」という心配はまるでなかったなあ。これまでの生活基盤とか、自身の自由人体質によるものとか、そのへんが理由です。
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