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2022年6月15日 (水)

毎度おなじみ「保有期間別、収益率の変動幅の図」を見て、長期投資の特性を確認する。

モーニングスターさん。

はじめに

記事の結論は、

短期的な値動きに動揺することなく、長期的なスタンスで腰を落ち着けて臨みたい。”

となっています。まったく持ってその通りであります。

そして、その根拠が、毎度おなじみ、保有期間別の収益率の変動幅を示すこの図。

20220615

10年保有していれば、元本割れしなかったことがわかります。この図には、ぜひ知っておくべき、長期投資の特性が凝縮されていますね。ただ、注意すべき点もいくつかあります。

保有期間別、収益率の変動幅の図を見るときに注意すべき点

  • この図は、2007年〜2022年間の傾向に過ぎない。
  • インフレ率は加味されていない。
  • 長期保有といっても10年に過ぎない。

と言った点。

もちろん、もっと長期で見ても、概ね同じ傾向ではあります。名著「敗者のゲーム」第8版の第10章にはもう少し長い期間(以前の版には1900-2000年と書いてあったが、第8版では明示はされていない)の場合が示されています。

それによると、実質リターンが最小でもプラスになるには、米国株ですら20年を要しています。このあたりは楽観は禁物です。

また、敗者のゲームのグラフでは、年率換算の20年リターンは、目分量で最小0%、最大13%。これはつまり、まったく増えなかった20年と10倍以上に増えた20年があったということを意味します。ある意味、長期投資の天国と地獄。こういう観点で見ると、長期投資はとてもリスクが大きいと言えます(山崎元さんが、おっしゃる注意点)。

こればっかりは、じゃどうするのと言われてもどうしようもありません。長期投資はそういうものだと、付き合うことに決めています。願わくば、これからの20年が、最良とまでは行かなくても、中くらいの20年でありますように。

 

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