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2022年5月18日 (水)

NISAを「とにかく始める」

日経、山本由里さん。

はじめに

NISAを始めるときに「あなたを襲う3つの荒波」

  • 複数のNISA枠の区別
  • 変更含みの将来
  • 「(商品が)多すぎて選べない」

NISAが複雑すぎて、始めようにもわけわからん。という問題を整理した記事となっております。

こういうのって、ある種の割り切りがないと決まらないんですよね。「投資をまだ始めていない人」を前提に、私の考える「勘所」をちょっとまとめてみます。

その1 つみたてNISAで始める。

迷っているなら、つみたてNISAでしょう。一番長く付き合えそうだからです。

今、一般NISAを選んでも、すぐ新NISAになり、新NISAには、つみたてNISAへ誘導するような仕掛けもあからさまに組み込まれています。(つみたてNISAと同じ商品の20万枠を将来簿価でつみたてNISAに編入できる) だったら、総枠はつみたてNISAの方が大きいわけですし、最初から、つみたてNISAにしておけばと。

その2 オールカントリーを買う

もし、何を買うか迷ったのなら、オールカントリーをオススメします。これまた、一番長く付き合えそうだからです。

いわば、世界株式会社への投資。手間いらずで全世界分散ができます。あとは、普通に定期預金や個人向け国債。以上で、トーシロー投資家のポートフォリオはあっさり完成します。

その3 身の丈にあった金額で始める

最後の勘所は、ずっとホールドできる金額にしておくこと。これまたまた、投資と長く付き合うための秘訣です。

必ずしも、40万円枠を全部使う必要はありません。「ないものと思える金額」にしておく、という考え方もあるでしょう。

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かなり決め打ちしちゃいましたが、以上が、私の考えるNISAを「とにかく始める」ための勘所でした。

余談 「インベスト・イン・キシダ」はどんな制度改革になるのか。

私の願望としての今後のNISAは、以下。

  • NISA口座への拠出額をドカンと大きくして、シン・NISA(仮称)に統合する。
  • すでに保有している株式資産を簿価で編入可能にする。
  • インデックスファンドの一物多価は、この機会に排除する。
  • 一方で、個別株は「あり」。アクティブファンドも条件を緩和する。
  • インデックスファンド限定で、NISA口座内でのスイッチングを非課税にする。
  • 単年度で、NISA枠を全て使うことも可能にする。

・・・ムリかな(笑)。

国のスタンスが、あれやっちゃダメ、これやっちゃダメだと、遺伝子レベルで株式投資に罪悪感を感じている日本人の投資は到底拡大しない、つまり、所得倍増どころか、全体としてみた日本は相対的にどんどん貧乏になっていくように思うんですよね。投資してきた人とそうでなかった人との格差が拡がっていく、資本主義版アリとキリギリス物語、その壮大な実証実験であります。

はてさて「インベスト・イン・キシダ」で宣言された「NISAの抜本的拡充」。いかなることに相成りますか、乞うご期待です。

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