新興国に投資しないという選択 2022
モーニングスターさん。
世界株式には新興国含むで問題ないか?
記事では、全世界に投資する上で重要な次の2点を指摘しています。
(1)新興国ありでもなしでも長期のパフォーマンスに大差はなかった。
(2)経済成長や人口増は、株価の上昇に必ずしも直結していない。
特に(2)は、プロでも意図せずに(あるいは意図して)勘違いしていることが多いです。
記事では、(1)(2)の理由として、
- 全体として政治、経済、社会情勢のカントリーリスクが高い。
- 多数の雇用を吸収できる産業、インフラ、政治体制等が必ずしもあるわけではない。
の2点をあげています。付け加えるとするなら、新興国だけではなく「成長する(成長しない)と思われている領域」に対する「成長するから株価が上がる(成長しないから株価が下がる)」という誤解。いわゆる 成長のワナ、
- 新興国株の成長は既に株価に織り込まれているため、それほど株価は上がらないこともある。
でしょうか。
新興国に投資しないという選択について
記事の結論としては、「新興国に投資しないという選択」は「あり」となっています。
”あくまでも自分のための、未来のための投資であり、気が進まないこと、やりたくないことを我慢してまで投資する必要はない”
とのこと。一方、記事に書いてあるように、
”特定の国や資産に偏ってないか、当初予定していたよりも過大にリスクを取り過ぎてないか、改めて確認”
こちらは「気が進まなくても」、きちんとチェックしたいところですね。
ちなみに、個人的には、市場の淘汰力を信じ、株式資産は、時価総額比。新興国含むオールカントリーに集約。新興国だろうとそうじゃ無かろうと、いいモノは残り、悪いモノは消え去るだろうと。ここに我がポートフォリオを落ち着かせるべく、奮闘努力中であります。
コメント
かつて新興国ETFのEEMとVWOを保有していました。
購入した直後から下がり始め、全然プラスになりませんでした。
結局、見切りをつけて、全て売却しました。
同時期に購入したVTとSPYは順調に値が上がっています。
やはり、投資するなら、米国か先進国だなと実感しました。
投稿: KKMM | 2022年4月16日 (土) 08時33分
>KKMM 様
コメントありがとうございます。
未来の予測は不可能。数十年単位の長期で観ると平均回帰もありえますが、せっかくの自己責任。やはりご自身の納得のいくポートフォリオがいいんでしょうね。
投稿: NightWalker | 2022年4月16日 (土) 09時03分
最近投資を始めた人は米国一択と言いますが、その前は新興国しか無いと言われていましたね。
ただ、新興国投資と言っても中身は中国が半分以上で、結局アメリカや中国だからこそ全世界を引っ張る事ができたのだろうと思います。
逆にこの2国がダメな時は、他の国が良くても全世界ではイマイチな可能性があるので、カントリーリスク覚悟で国を絞り込んだ方が良いのではないかと思います。
投稿: ふなむし | 2022年4月16日 (土) 12時52分
>ふなむし様
コメントありがとうございます。
個人的には、「どこが伸びるか、どこなら安心か、わかるはずがないというのが時価総額分散の根拠」と愚考しております。
投稿: NightWalker | 2022年4月16日 (土) 19時03分