「自分にとって適切」ってどんだけ?という問題を今あらためて考える
日経、マネーの世界 教えて髙井さん。昨今の情勢に関する動画があります。
はじめに
視聴して、ちょっと気に留めておこうと思った点を2つほど。
その1 インフレからの不況になるシナリオ
日本人はインフレを忘れてます。高齢化も相まってインフレ期待が極めて低い。一応、これまでの人生の半分近くはインフレの経験のある私ですら、インフレに対する精神的な耐性が低くなっているってことを感じます。
その2 世界経済全体に比較的長い期間にわたって影響を及ぼすシナリオ
自省を込めて注意すべきは、「全体で見ればロシアの比率なんてほとんどない」「それどころか指数から消えた」「分散投資でよかった」という安易な楽観でしょうか。世界経済全体に比較的長い期間にわたって影響を及ぼすシナリオもありえます。
だからといって、「稲妻の輝く時」を逃さないように「自分にとって適切なリスク」を取り続ける、これを止めるという話でもないわけです。つまり、リスク許容度。では、「自分にとって適切」ってどんだけ?という問題です。
「自分にとって適切」ってどんだけ?という問題を今あらためて考える
この問題を解く鍵は、やはり、
- 収入
- 生活防衛資金(バッファー資産)
この2つ。最近語られる成功例は、長期上昇期のそれが多いようにも感じられます。そうじゃないシナリオの時に一発退場とならないレベルを今あらためて見極めておきたいなと。たとえば、いつの間にか、
- 収入がなくなったときのつなぎ資金
- 10年以内に確実に使いそうなお金(子供の学費や場合によっては趣味等の費用も含む)
まで、投資しちゃったり、しようとしてませんか?髙井さんも「コロナ・リバウンドの夢よもう一度」は危ないよというような趣旨のことをおっしゃってました。
早期リタイアしてつくづく実感したのが、上記2つのありがたみ。生活のベースロードをリスク資産に依存しすぎるのは良くないなあと(少なくとも私には)。そんな私が今後考えるべきは、
- インフレ後の老後収入の確保
→ 加給年金狙いで止めようとしていた厚生年金の繰り下げを検討中 - 生活防衛資金をうっかり使わず引き続き手堅く確保
あたりでしょうか。
「自分にとって適切」ってどんだけ?という問題。これを10年考えて、カウチポテトに行き着いた私でしたが、今更ながら、これはずっと考えるべきテーマだな、と思う今日この頃です。
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