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2022年3月19日 (土)

全世界株式型インデックスファンドの比較 2022/2

今月の全世界時価総額分散型インデックスファンドのパフォーマンスと時価総額の比較です 。

比較対象

<MSCI ACWI 連動> 

<FTSE Global All Cap 連動>

この比較シリーズでは、コストやベンチマークかい離ではなく、同じ指数に連動するインデックスファンド同士のリターンの比較に主眼を置いています。運用力、見えにくいコスト含めて、パフォーマンスに現れるからです。現在は年次リターンに着眼していますが、より長期リターンの比較にシフトする予定です。

  • リターンは月末基準価額から、私が単純計算。
  • コストと純資産総額は,当該月の月報または該当情報から転写。

2022/2の比較 MSCI ACWI連動

2022/02 SS全世界 eMAXIS Slim
オールカントリー
たわら全世界
1ヶ月 -0.84% -0.81% -0.82%
3ヶ月 -3.73% -3.64% -3.69%
6ヶ月 -0.46% -0.30% -0.35%
1年 15.75% 16.11% 16.00%
3年 50.62% 51.83% -
参考:信託報酬率(税込)または実質的な負担(税込) 0.5280% 0.1144% 0.132%
純資産総額(百万円) 6,808 4,20,332 1,589
参考:前月純資産総額(百万円) 6,590 3,99,340 1,489
純資産総額前月差分 218 20,992 100

2022/2の比較 FTSE Global All Cap連動

2022/02 楽天VT SBI雪だるま SBIVT
1ヶ月 -0.05% 0.07% -1.94%
3ヶ月 -3.18% -3.12% -
6ヶ月 -0.10% -0.29% -
1年 15.82% 15.38% -
3年 50.83% 49.76% -
参考:信託報酬率(税込)または実質的な負担(税込) 0.202%程度※ 0.1102%程度 0.1338%程度※
純資産総額(百万円) 152,366 49,493 5,247
参考:前月純資産総額(百万円) 146,472 47,042 3,670
純資産総額前月差分 5,894 2,451 1,577

※2/25より投資先のVTの経費率の低下に伴い実質的な負担が低下しました。

各ファンドはいずれも海外ETFに投資する運用構造です。

  • 楽天VT、SBIVT →バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)
  • SBI雪だるま→(1)バンガード・トータル・ストック・マーケットETF 、(2)SPDR ポートフォリオ・ディベロップド・ワールド(除く米国) ETF 、(3)SPDR ポートフォリオ・エマージングマーケッツ ETF の3本

今月の雑談

相変わらずオールカントリーに死角なし。ひとり勝ちが続きます。その影に隠れてますが、たわら全世界も運用も安定しており良いファンドです。信託報酬率が高めのステートストリート全世界の純資産総額くらいは超えて欲しいなと密かに思ってます。

期待のニューカマーSBI VT。1ヶ月のパフォーマンスは、設定直後なのでイレギュラー? 月報ではほぼベンチマーク通りの成績に見えますが、他の2ファンドは、ベンチマークより高めでした。パフォーマンスをまっとうに比較できる(といっても1ヶ月だけど)のは、来月以降ですかね。

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株式の長期投資とは、この図が全て。

202202211

他の資産クラスに比べて、株式の長期のパフォーマンスは圧倒的という現実。10年程度では低迷する時期もありますが、100年で見れば右肩上がり。

オールカントリーをはじめとする全世界株式クラスやS&P500のバイアンドホールドは、この現実を活用するための最有力ツールである」という理解が重要です。なんとなく流行ってる※からではなく、しっかりと腹落ちする理由を持って積み立てないと、ちょっと相場が軟調になると他の商品に目移りしたり、投資法を変えたり。結果としてテラ銭を稼ぐ証券会社ばかりが儲かるという構図になりかねません。

※インデックスとは市場を写す単なる鏡。それそのものが流行なのではなく、そのときどきの流行を反映した結果に過ぎない。

相場低迷の時こそ、長期投資家の真価が問われます。いざというときにじっとホールドできるのか。返す刀で資金を投入できるのか。自身のポートフォリオのリスク選好度を決定するに当たって、考慮すべき重要な視点です。相場の価格変動ではなく自分にとって適切なリスク。毎月唱え続ける大先達の教え「航路を守れ」なのであります。

<ご参考>

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コメント

Night Walker様
いつも楽しく拝見し投資の勉強に役立たせていただいております。
早速ですが、お忙しいところ大変恐縮ながらひとつご教示いただきたいことがありメールを差し上げる次第です。
実は、今をときめく三菱UFJ国際投信さんが運用するETFのMAXISトピックス上場投信(1348)に5年ほど投資しているのですが、昨3月18日に今まで見たことのない大きな乖離率を記録したことについてご所見をお願いしたいのです。
通常ですと日々の乖離率は小数点以下二桁~同一桁のところ、何と-3.5%でした。なお、同じようにトピックスに連動する大和さん、日興さん、野村さんのETFは市場に合わせて若干のプラスで引けておりました。
一瞬権利落ち日だったかなと思ったのですが違ったようですw
私には担当の方が下手だったのかなぁ位しか思いつかないのですが、他に何か原因が考えらるでしょうか。そして、こうした乖離はいずれ修正されるものなのでしょうか或いは不運と諦めるべきものなのでしょうか。
信託報酬の安さに惹かれてこのETFを買い持ちしていたのですが‥。。
私は、新規の投資をほぼ同社運用のオールカントリー一本に絞っていることもありチョットだけ不安になっているところです。
貴重なお時間を潰してしまい大変申し訳ございませんが、ご回答をいただけましたら幸甚に存じます。

投稿: みっく | 2022年3月19日 (土) 14時54分

>みっく 様
コメントありがとうございます。
たしかにヘンテコなことになってますね。 取引終了間際に変な価格での売買が成立してマーケットメイカーの手が間に合わなかったとか? 私にもよくわかりません。お力になれず申し訳ありません。
>乖離はいずれ修正される
トピックスの場合、板が薄いということは考えづらいですし、自然に、あるいはマーケットメイク機能がはたらいて正常に戻ると考えます。

投稿: NightWalker | 2022年3月19日 (土) 18時26分

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