« 三井住友TAMが業界最低コストのインデックスファンドシリーズ「My SMT」シリーズ11本を新規設定  | トップページ | お金に関する数字の見方 2022 »

2022年3月24日 (木)

リバランス&リアロケーションについて整理してみる。2022/3

今回は、リバランス&リアロケーションについてのもろもろを整理してみようという、メモみたいなエントリーです。リーマンショック以後の好環境下で投資を始めたものの、昨今の相場で気もそぞろ。なんとなく心がざわついている方も多いかな、ということで。

リバランスの目的

運用資産のリスクが自分で決めたあるレンジに収まるよう、ときどき制御するために実施。リスクは取り過ぎも取らなさ過ぎも良くないのです。利益確定や損切りとは違います。あくまでリスクの制御ですので念のため。

リバランスの契機

パターンはふたつあります。

(1)1年〜3年に一度 実施。こちらが王道。
   許容レンジを決め超えてなければ、実施しない場合もある。

(2)各資産の許容レンジを決め、これを超えたら、いつであろうと実施。
   モニタリング周期は、月1〜四半期1回程度
   例:リスク資産比率のレンジを±5%

私は、(1)と(2)の併用です。モニタリング周期については、「長期投資なんだからしょっちゅう見てもしょうがない」と言う考え方と「市場の荒波にいることを忘れないためにも、月に1度くらいは見ておく」とい考え方があります。私は後者。

リバランスの方法1 一気にリバランス

リスク資産が増えていたら、容赦なく売り、減っていたら容赦なく買う。

リバランスの方法2 少しずつリバランス

積立額を変更して実施。リスク資産を減らしたい場合は、極端な例で言えば、しばらく無リスク資産ばかり積み立てる。逆にリスク資産を増やしたい場合は、しばらく貯金を止める。実際は、その中間が落としどころ。

私の資産形成時代は「リスク資産を売るときは一気に」「買うときは少しずつ」が好きでした。ただ、振り返って見るにまあ、どっちでもよかったかな、と(笑)。

ノーセル・リバランス

リバランス時、リスク資産を売らないようにすることです。売却時の譲渡益課税を繰り延べをしたい資産形成期に有効。

課税枠だけでなく非課税枠も同じ考え方が必要になることがあります。iDeCoはリバランスしても課税されませんが、つみたてNISAは20年経つ前に売ったら、せっかくのお宝非課税枠がパーですからね。

やり方としては、「収入を順次無リスク資産にチャージ」「予備資金で調整」などが考えられます。もちろん、つみたてNISAの積立をやめない方がいいですから、その分、積立余力が必要だよ、ということでもあります。

リアロケーション(資産配分の変更)

年齢や収入などの経済状況によるリスク許容度の変化に合わせて行う「資産配分の変更」のことです。2つ考え方があって、

  • 「若いうちはリスクをたくさん取ることができ、年齢を重ねるにつれ、だんだんリスクを取れなくなる」というように、運用資産自体のリスクは変化するという考え方。こちらの方が一般的。(代表例は、株式比率=「100ー年齢」%)
  • ずっと一定。経済状況の変化は、運用資産以外のお金=生活防衛資金(現金バッファ)の大きさで変えるという考え方。

私は、後者。運用資産は、ずっとカウチポテトです。早期リタイア時には、割増含む退職金の大半を生活防衛費に充てました。

リアロケーション時の心理的バイアスについて

リアロケーションをすべき時は、上述の通り、年齢、収入などの経済状況に変化があったときです。しかし、なぜだか相場に変動があったときに、資産配分を変えたくなるんですよ(笑)。

  • 相場が絶不調の時、リスク資産比率を減らしたくなる。
  • 相場が絶好調の時、リスク資産比率を増やしたくなる。

後者は「他人の投資成功譚をネット等で見聞きした」なんてイベントとセットだったりします。このバイアスを自分なりに意識することが必要です。

以上、リバランス&リアロケーションについての私の考え方の整理でした。

|
follow us in feedly にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ にほんブログ村 投資ブログ 投資でセミリタイア生活へ

« 三井住友TAMが業界最低コストのインデックスファンドシリーズ「My SMT」シリーズ11本を新規設定  | トップページ | お金に関する数字の見方 2022 »

コメント

前提は「自己責任」

70歳を迎える高齢個人投資家は、残りの人生は永くありません。資産を減らさずに、資産運用を楽しみたい。資産の大きな塊「確定拠出年金」と「米ドル投資」では少し考えが違います。

確定拠出年金は、「一気にリバランス」先を読んで(1年後位) 「先進国債券」「先進国株式」「国内株式」「国内債券」大胆にリバランスして来ました。現在は「先進国債券」80% 「先進国株式」20% 一年後は? 60対40かな?

米ドル投資は、「少しずつリバランス」BND VCLT VTIP (債券) VYM VDE(株式)を 75%対25%で運用継続しています。未だにドルを購入してインカムと合わせて運用してます。最近はVDEを100株づつ売却し、VCLTへ積み替えて毎月のインカムを増やす取り組み中。新規購入したドルは、VTIPを購入して株式が下がるのを待っています。株式が下がったら、VTIPを売却しVYMへリバランスの予定です。

円安が来ているので、ドル購入単価が上がりますが、インカムで増えたドルが購入単価を下げてくれます。「自己責任」で運用を楽しみます。

投稿: オークX32 | 2022年3月24日 (木) 10時38分

>オークX32 様
コメントありがとうございます。
「自己責任」を前提にすると「何でもあり」。運用をお楽しみ下さい。

投稿: NightWalker | 2022年3月25日 (金) 01時52分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 三井住友TAMが業界最低コストのインデックスファンドシリーズ「My SMT」シリーズ11本を新規設定  | トップページ | お金に関する数字の見方 2022 »

 
 
Copyright © 2005 - 2025 NightWalker's Investment Blog All Rights Reserved.