年金繰り下げ、有利な受け取り方は?
日経田村正之さんの「お金を殖やすツボとドツボ」シリーズをひたすらご紹介するエントリー。第47回のテーマは、こちら。
年金繰り下げ10の誤解
年金受給の繰り下げに関する年金マスター田村さんのTIPS集です。
- 75歳まで繰り下げが延びるのは、2022年4月1日以降に70歳になる人だけ。
- 特別支給の老齢厚生年金は繰り下げられない。
などなど。個人的に最重要チェックポイントは、
- 60代後半の場合、一律の0.7%という増額率は、平均余命からみた本来の増額率より高くて有利。
というご指摘でした。その他にも有益なノウハウ満載ですので、ぜひ田村さんの記事をご一読くださいませ。ご著書もぜひ♪
記事中に出てきた、「特別支給の老齢厚生年金」とは、60歳〜64歳までの年金受給額を段階的に減らすための調整金。したがって年齢制限があります。
- 男性:昭和36年4月1日以前に生まれたこと。
女性:昭和41年4月1日以前に生まれたこと。
ちなみに私も妻も関係のない世代です。
失われた60-64歳の分の年金。これこそが世代間の「年金ギャップ」です。もう誰もこの話題を口にしなくなりましたね。これを乗り越える術の基本はWPP。(1)60歳以降の労働(2)公的年金(3)私的年金、それぞれをどう組み立てるかであります。
年金繰り下げ、有利な受け取り方は?
そんな考えのもと、我が国の年金制度はイージーメイド型年金とでも言うんでしょうか? 選択オプションがどんどん増えていきました。一律70歳から受給!みたいな方法論は、政治的に採りづらかったんでこういう形になったんだろうと思います。でも、いろいろ選べていい時代になりました(と全力で思うことにしてます)。
個人的には、いつから受給開始するかは、その時決めることにしました。年金繰り下げオプションに関する私の整理は、
- 損得勘定(総受給額)ではなく、後期高齢期に必要なキャッシュフローの絶対額で決める。
- 要介護期に想定される月々の出費が、目安のひとつ。
というものです。やっぱり、着眼ポイントは、長生き保険ですよね。
一応、68歳〜70歳までの繰り下げを考えてはいますが、70歳代の増額率がリーズナブルなレベルに改正されるのであれば、また別途考えるとは思います。そのときこそ、じぶん年金を繰り下げ資金として活用(繰り下げ期間の生活費に充てる)すればいいわけで。
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コメント
さすがナイト様。僕自身もつい損得を考えてしまいますが、やっぱキモは長生き保険ですね💛
投稿: たむりん | 2022年3月23日 (水) 05時24分
>たむりん様
コメントありがとうございます。
自身の繰り下げについての考え方がだいぶ整理されてきました♪たむりんさんのおかげです。
投稿: NightWalker | 2022年3月23日 (水) 09時44分