全世界株式型インデックスファンドの比較 2022/1
今月の全世界時価総額分散型インデックスファンドのパフォーマンスと時価総額の比較です 。
比較対象
<MSCI ACWI 連動>
- 全世界株式インデックス・ファンド (STATE STREET)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(三菱UFJ国際投信)
- たわらノーロード 全世界株式 (アセットマネジメントOne)
<FTSE Global All Cap 連動>
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))( 楽天投信投資顧問)
- SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式)) (SBIアセットマネジメント)
- SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド→1/31設定
この比較シリーズでは、コストやベンチマークかい離ではなく、同じ指数に連動するインデックスファンド同士のリターンを比較しています。運用力、見えにくいコスト含めて、パフォーマンスに現れるだろうという企画。現在は年次リターンに着眼していますが、より長期リターンにシフトする予定です。
- リターンは月末基準価額から、私が単純計算。
- コストと純資産総額は,当該月の月報または該当情報から転写。
2022/1の比較 MSCI ACWI連動
2022/1 | SS全世界 | eMAXIS Slimオールカントリー | たわら全世界 |
---|---|---|---|
1ヶ月 | -6.35% | -6.31% | -6.33% |
3ヶ月 | -3.90% | -3.81% | -3.86% |
6ヶ月 | 2.52% | 2.69% | 2.65% |
1年 | 20.69% | 21.10% | 20.96% |
3年 | 60.13% | 61.45% | - |
参考:信託報酬率(税込)または実質的な負担(税込) | 0.5280% | 0.1144% | 0.1296% |
純資産総額(百万円) | 6,590 | 399,340 | 1,489 |
参考:前月純資産総額(百万円) | 6,491 | 396,722 | 1,431 |
純資産総額前月差分 | 99 | 2,618 | 58 |
- パフォーマンス、純資産総額ともにeMAXIS Slimオールカントリーが相変わらず優勢。
2022/1の比較 FTSE Global All Cap連動
2022/1 | 楽天VT | SBI雪だるま | SBIVT |
---|---|---|---|
1ヶ月 | -6.53% | -6.44% | - |
3ヶ月 | -4.35% | -4.70% | - |
6ヶ月 | 1.95% | 1.66% | - |
1年 | 19.57% | 19.04% | - |
3年 | 59.15% | 57.59% | - |
参考:信託報酬率(税込)または実質的な負担(税込) | 0.212%程度 | 0.1102%程度 | 0.1438%程度 |
純資産総額(百万円) | 146,472 | 47,042 | 3,670 |
参考:前月純資産総額(百万円) | 151,011 | 47,505 | - |
純資産総額前月差分 | -4,539 | -463 | - |
- パフォーマンス、純資産総額ともに楽天VT優勢です。
各ファンドはいずれも海外ETFに投資する運用構造です。
- 楽天VT、SBIVT →バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)
- SBI雪だるま→(1)バンガード・トータル・ストック・マーケットETF 、(2)SPDR ポートフォリオ・ディベロップド・ワールド(除く米国) ETF 、(3)SPDR ポートフォリオ・エマージングマーケッツ ETF の3本
今月の雑談
今月は、相場が軟調で純資産総額の伸びが一服。MSCIACWI指数連動ファンドは微増、FTSE指数連動の両ファンドは微減です。何れのファンドも資金流入は堅調ですから、心配するような話ではないと思います。
相変わらずオールカントリーに死角なし。ひとり勝ちが続きます。その影に隠れてますが、たわら全世界も運用も安定しており良いファンドです。信託報酬率が高めのステートストリート全世界の純資産総額くらいは超えて欲しいなと密かに思ってます。
話題SBI VT。設定直後なのでパフォーマンス評価はできません。楽天VTとの比較ができる日が楽しみです。もし、順当に楽天VTより,信託報酬率の分だけコンスタントに成績が良いと言うことになると、SBI雪だるまを買ってる人は悩むだろうなあ。
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今月は軟調相場ではありましたが、年次リターンの方はまだまだ高水準にあります。いずれ来る相場低迷の時。その時こそ、長期投資家の真価が問われます。いざというときにじっとホールドできるのか。返す刀で資金を投入できるのか。自身のポートフォリオのリスク選好度を決定するに当たって、考慮すべき重要な視点です。相場の価格変動ではなく自分にとって適切なリスク。毎月唱え続ける大先達の教え「航路を守れ」なのであります。
<ご参考>
コメント
SBI証券さんから、「愛称 まるっと米国」なんていう、完全カウチポテト型の投資信託が発売されたようです。
貴兄の解説お願いしたく投稿いたしました。
よろしくお願いします(*≧∀≦*)
投稿: 株価のジョー | 2022年2月19日 (土) 17時51分
>株価のジョー 様
コメントありがとうございます。
そのファンド、さらっとスルーしようと思ってました(笑)。いくつか気になるところをあげますと・・・
・なぜVシリーズで出さなかったか。
・米国だけのカウチポテト型バランスファンドにニーズがあるか。
・なぜセゾンバンガードと同じ全世界のカウチポテトにしなかったか。(これなら、相当興味が出て、全世界カウチポテトバランスファンドの比較という新企画ができたw)
ETFではなく、たとえば、個人的には今更感はあるもののかつて私が投資していたウエルズリーインカムファンド(ローコストのアクティブファンド)のFoFなら興味を持ったかもしれません。
投稿: NightWalker | 2022年2月19日 (土) 18時34分