思わずポチった「敗者のゲーム」第8版の件
2/19 追記
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思わずポチってしまいました。第8版。
思わずポチった「敗者のゲーム」第8版
トリガーは、日経さんの記事↓
ふと見ると、「第8版の邦訳が今年1月に発売」とあるではありませんか。我が家にも「敗者のゲーム」があったはずと本棚を発掘。見つかったのは、新版(2003年)、原著第5版(2011年)。もう8版なのかー。思わずポチっ。今回はKindle版での購入です。
記事の動画は、タイトル通りで日経の中野目純一さんが、インデックス投資のバイブルの1冊、「敗者のゲーム」の著者、チャールズ・エリスさんにお話を伺うという趣向。
- なぜ株式投資が「敗者のゲーム」になってしまったのか。
- なぜインデックス投資が最適なのか。
- 市場が効率的になった理由。
- 効率的になったにもかかわらず、市場は時に上下動する。その理由は? (エリスさんもWonderful Question!とおっしゃってました。)
- コロナショック後の急回復についてどう考えるか?
- GAFAMが市場を寡占していることについては?
などなどの質問にエリスさんがお答えします。金言も満載です。
- 株式だけではなく金融資産全体(持ち家や年金,退職金、将来の自分の収入など)を見て判断しなければならない。だがこのミスをしている人が実に多い。
- 長期(Long Long Long Term)投資に対して何か特別な方針を持っていないのなら、新興国を含む世界の主要国を,時価総額に応じて組み入れた指数に連動する投信を保有すべきだ。それは実に理にかなっている。コストを下げることに注力するといい。
- 株式市場の先行きを予測することは不可能。この点を認識して株式投資に臨むことが必要。
「稲妻が輝くとき」の話もふってたりして、うれしくなってしまいました。
雑談
エリスさんの提唱する投資法を我が国流というか私流にカンタンにまとめると
- オールカントリーを買って、長期保有せよ。一喜一憂しない。
- 持ち家等々含む資産全体を俯瞰して適切なリスク量の株式を保有。
- 債券はいらない。いざというときのお金は現預金で持つ。
ってことになると思われます。私もまさにそれ。っていうか、「敗者のゲーム」で勉強した結果、そうなっただけじゃん。大先達のエリスさんに感謝です。
今回、8版で新たに登場したのが「第15章 債券投資にひとこと」。長年王道とされた株式60債券40、年齢に合わせて債券比率を増やしていくという投資を見直すべき時が来たのではないか、という話が付け加えられてます。いざというときのお金は、債券じゃなくてマネーマーケットファンド(日本の場合は預金ですかね)にするのがいいと。大いに共感します。
日経さんのインタビューでは、この辺を補足するような話も出ており、非常に参考になります。ご興味のある方はご視聴くださいませ。
今版、個人的にちょっと残念だったのは、おわりの「やがてそのうち、一人の投資家を除いて、全ての投資家がインデックスファンドを使うようになるかもしれない。そうなったらその最後の一人は大儲けするだろう」という文言が、ちょっと違う表現に変わってたことでしょうか。エッジの効いた私好みの一文だったんですけどね〜。
と言うわけで、古い版も、インデックスファンド同様、長期保有したままにしておこうと思うマニアな私だったのでした。基本に返るって大事だな、とあらためて思う今日この頃です。
コメント
米国人と日本人の経済政策の背景を熟考すると。
エリス先生は米国人、国内の経済動向の変化がを読み取り、発言とお察しします。日米の「市場の健全性」を考えたら、米国債券ETFは未だ魅力充分ですね。下記は米国債券ETFの代表BNDとドルMMF利率の比較です。
①BND価格 ②税込配当 ③ドルレート ④ドルMMF利率
19/12/21 ①78.18 ②2.96 ③109.45④0.578
21/2/27 ①85.94②1.80 ③106.54④0.073
22/2/12 ①81.73 ②2.00 ③115.44 ④0.109
債券のセオリー、インフレが起き市場金利が上昇すれば、価格が下がる。その分配当額が増える。株式より値動きはとてもマイルド、インカムを重視する高齢個人投資家には、悪い事ではありません。(世の中から債券は無くならない)一方で現金、MMF、は機動力は有りますが、インフレに強い訳ではありません。
米国と日本の「中央銀行」を健全性の視点で比較した時、日本中央銀行は何を目指して、将来をどうしたいのか? オークには理解できません。
投稿: オークX32 | 2022年2月14日 (月) 09時31分
>オークX32 様
>株式より値動きはとてもマイルド
これはその通りと思います。ただ、エリスさんの考え方は、長期で観た場合、株式の期待リターンは債券より「はるかに」大きいよってことだと解釈しています。
>中央銀行は何を目指して、将来をどうしたいのか?
当面の関心事は、インフレになったら金利をホントに上げる勇気があるのか?ってことでしょうか。まあ、「中央銀行」を、「岸田政権」、「与党」、「野党」、「財務省」、に変えてもわかりませんよね。支配者層の考えていることは、庶民にとっては往々にして「ろくでもない未来」です。
50年、100年という時間軸で俯瞰すると他の資産クラスに比して株式の期待リターンは大きい、という一点を除いて、未来を予測することはムダ。そんな「ろくでもない未来」を考える人たちのはるか上を行く、「未来の現実」をしっかり拾うこと。それが長期投資の立脚点ではないでしょうか。
投稿: NightWalker | 2022年2月14日 (月) 09時46分