楽天証券 vs SBI証券 投信関連サービスの比較 2022/2改定版 〜楽天証券祭り、ついに終りの時を迎えるの巻
楽天証券さんからお知らせ2連発。ともに2022年2月1日付けです。
クレジットカードつみたての還元率が0.2%。SPUサービスはなしも同然の条件に。
各お知らせには要約が付いていますのでご参照ください。ここでは当ブログ的に要約してみます。
- 2022年9月からローコスト投信の楽天カードつみたての還元率が0.2%に改悪
- 楽天キャッシュによるつみたてが新設され、楽天カードからのチャージに限り(楽天銀行等はダメ)0.5%ポイントが付く(年内に限り1%)
- 2022年4月からSPUの条件が500円以上→30,000円以上+マネーブリッジ設定に変更
- カードつみたて5万円、楽天キャッシュつみたて5万円ワクの併用が可能。
- 米国株式ワクと投資信託ワクの併用が可能。
これらの改悪変更を踏まえまして、1月前に作ったばかりの比較表を更新します。
楽天証券 vs SBI証券 投信関連サービスの比較 2022/2改定版
項目 | 楽天証券 | SBI証券 | |
---|---|---|---|
対応ポイント | 楽天ポイント | Tポイントまたはpontaポイントまたはdポイント(2/21より) Vポイント(クレカ積立のみ) |
|
カード つみたて |
対応カード | 楽天カード | 三井住友カード |
ポイント | 楽天ポイント | Vポイント | |
付与率 | 1.0% 0.2% (対象ファンド)(2022/9〜) (信託報酬の販売会社分が年率0.4%(税込)以上の場合は1.0%の還元) |
0.5%※ ※指定のプラチナカード2.0%、 ゴールドカード1.0% |
|
上限金額 | 50,000円/月 つみたてNISAの場合33,333円/月 |
← | |
電子マネー決済 | ・楽天キャッシュで購入可能(2022/6下旬〜) ・楽天カードからのチャージで0.5%還元(上限50,000円/月) ・カードつみたてとの併用可能 |
ー | |
投信ポイント | 保有ポイント | ×(2022年4月〜) | ○ 投信マイレージ※ ※新設のプレミアムチョイス対象ファンドの場合最大0.25% |
その他 | ・規定の金額を始めて超えた場合に付与。最大で通算2090ポイント
・条件を満たした場合、(50030,000pt以上のポイント投資など)楽天SPUで+1→0.5倍(米国株式ワクと投資信託ワクの併用でSPU+1倍まで可)(2022/4〜)
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ー | |
投信移管実質無料化 | なし | ○(2022年1月〜) | |
自動売却 | 定額 | ○ | ○ |
定率 | ○ | × | |
期間指定(定口) | ○ | × | |
備考 | NISA口座 対応 | NISA口座 非対応 |
楽天証券祭り、ついに終りの時を迎えるの巻
いつか終わると思われた楽天証券祭りではありますが、ついに終りの時を迎えるの巻でした。一気にSBI証券優勢になっちゃいましたねー。最後の砦だったクレジットカード決済の還元率を大幅に下げてしまいました。ここだけは下げちゃダメって言ってたのに(^^;)。新サービスの方もいまいちしょぼい。個人的に楽天キャッシュは使う気がしないし。SPUの条件の3万ポイントっていったい・・・。潔く「なし」にしちゃえばいいのに。
ムスコ2号は、まだ、つみたてNISAを始めていないので、SBI証券で始めることをオススメしようかしら。しかし貯まるのは、なんとなく使い途が浮かばないVポイント※。これはこれで悩ましい。楽天証券のように保有ポイントが自動的につみたて投資の購入資金に充当されるといいのですが、現時点ではできません。
※「毎回申請が必要ではあるが、支払いに充当できる」とのことです。
smbcクレカ投資してれば、支払いにvポイント充当できるので、私はそれに当ててますね
— えーでる (@rudel_index) February 3, 2022
毎回キャッシュバック申請しないといけないのがちょっと面倒ですが…
ネット証券栄枯盛衰。まだまだ戦国時代は続く?
アウトとわかっててこの改悪制度変更。想像以上に楽天グループの経営環境がきびしいんでしょうか。冒頭にあげた今回の楽天証券からのお知らせ2本も「制度がやたら複雑」「タイトルはポジティブなのに中身をよく読むとネガティブ」。消費者が注意すべきパターンの香りがプンプンしちゃいます。
楽天証券さんとしては、NISA口座があるんで多くの人がメイン口座変更を踏みとどまるだろうと言う読みがあるのかもしれません。そう考えると反発したくなるんですよね、私(笑)。
もちろん、いったん攻勢に転じたSBI証券もいつまで踏ん張るのかというのはあるでしょう。でもまあ、預かり資産残高、口座数で楽天証券をぶっ飛ばすまでは、がんばるんじゃないかと。乗り換え組のNISA口座が切り替わって効果が見えてくるのが来年以降になるわけで、しばらくは踏み止まってくれるんじゃないでしょうか。マネックス証券さんも2月から「マネックスポイントの付与 1%(予定)」のマネックスカード投信積立サービスが始まると予告してますので、こことの突っ張り合いもあるでしょうし。
以上、楽天証券が私のイチオシ証券会社ではなくなってしまった、というエントリーでした。
今年は大河ドラマも鎌倉時代。我が国のネット証券界も「盛者必衰の理」「おごれるもの久しからず」の年となりますかどうか。ちなみにアニメでやってる平家物語、オススメです。
コメント
毎日の更新を楽しみにしています。
「なんとなく使い途が浮かばないVポイント。」とありましたので、コメントします。Vポイントを「お支払金額にキャッシュバック」ができます。
具体的には、毎月5万円の積み立てを行って、0.5%のVポイントの250ポイントをキャッシュバックすると、銀行口座から49,750円の引き落としとなり、250円の支払いが安くなります。私は、そのようにしています。
投稿: 毎日の読者 | 2022年2月 3日 (木) 18時43分
>毎日の読者 様
コメントありがとうございます。
同じコメントをTwitterでもいただきました。おっしゃる通りです。カードつみたて分にも反映できるのですね
投稿: NightWalker | 2022年2月 3日 (木) 19時37分