資産配分に試算サイトを活用してみよう!
日経田村正之さんの「お金を殖やすツボとドツボ」シリーズをひたすらご紹介するエントリー。第45回のテーマは、こちら。
資産配分に試算サイトを活用してみよう!
今回のお話しは、とてもシンプル。資産形成に役立つサイトのご紹介です。記事で紹介されたサイトを表にまとめておきますと、
チャックポイント | サイト |
---|---|
リスクリターン | ファンドの海(アセットアロケーション分析) |
野村アセットマネジメント(投信アシスト) | |
明治安田アセットマネジメント(投資シミュレーション) | |
みんなのお金のアドバイザー協会(家計の資産形成応援ツール) | |
コスト | モーニングスター |
ブログ 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー | |
資産流出入 | モーニングスター 各投信のページで「リターン」→「月次資金流出入額」と進む |
<1/15 記事にはないですが、読者の方からお寄せいただいた情報も追記します>
もっとも重要なリスクリターン。
"例えば国内外の株式や債券の資産配分(アセット・アロケーション)。運用成果の7~9割が配分比率で説明できると言われている。"
ファンドの海さんのツールは、「2008年8月28日 最初のバージョンを公開」。不肖私がexcelの自作フォーマットを「新春お年玉プレゼント」と称して公開した記事が2007年のお正月ですから15年前です。こういう計算をするツールって、本来、金融工学に精通するプロが公開すべきものだったはずなのに、ずいぶん長いこと、なぜか、見当たらなかったのです。記事では、その理由をするどく指摘しています。
FIWAアドバイザリーメンバーの竹中正治龍谷大学教授は「米国では様々な指数を組み合わせた長期の投資成果を個人投資家が試算できる。日本に見当たらなかったのは、金融機関が個人に長期投資させる発想がなかったためではないか」
低コストのインデックスファンドを長期間バイアンドホールドしてリバランスするだけの「プラスサム」ゲームが最も合理的という、業界にとっては不都合な真実を日本人にバラしたくなかったんでしょうかね(笑)。
資産配分沼に、はまらないようにする。
こういったツールを活用しながら、ポートフォリオを定量的に把握することは重要でぜひやっておくべきです。ただし、一点だけ注意があります。それは、
資産配分沼に、はまらない
ことです。
15年くらい前の私は、モダンポートフォリオ理論という私にとっての新しい知見にどきどきしつつ計算したものでした。何で、高校の社会科にこの授業がなかったんだと思いながら。で、最初のうちハマったのは、なんとかして魔法のレシピ、すなわち、もっとも効率が良い(シャープレシオが最大の)組合せを探すこと。でも、見つからないんですよね。そもそも期待リターンは「えいや」ってとこもあるし、資産間の相関係数も日々変化していきます。
てなわけで。かつての私のような「なんかうまいことやって儲けてやろう」ということを計算の目的にするのではなく、
- 自分のポートフォリオのリスク(年あたりの変動幅)を数字で把握すること
- 全体としての期待リターンがそのリスクに見合ったものかどうか判断すること
- 全体のリスクにおいては日本債券クラスの配分がキモであること
この3つくらいをいくつかの資産配分を試して実感してみる、といった活用法をオススメいたします。
長期投資は人生を賭けたリスクの大きい資産形成ゲームです。このくらいは、めんどくさがらずにやってみてはいかがでしょうか。
コメント
私は四半期ごとに下記ツールのお世話になっています
(*^-^*)
↓
『myINDEX 資産配分ツール』
https://myindex.jp/user/myaa.php
投稿: | 2022年1月15日 (土) 10時23分
>?様
情報ありがとうございます!早速、追記させていただきました!
投稿: NightWalker | 2022年1月15日 (土) 10時38分