お金の相談相手を見つける話。
日経、田村正之さん。
はじめに
安心して、つまり「ぼったくられないで」お金の相談ができる人って誰かしら?と言う問題です。ポイントは、業者さんの収入源。田村さんのまとめた表を転写させていただきます。
業者 | 法的に認められた主な収入 |
---|---|
ファイナンシャル・プランナー |
顧客からのアドバイス料 |
金融商品仲介業者(いわゆるIFA) | 金融機関からの販売手数料や信託報酬の一部 |
投資助言業 | 顧客からの投資助言料 |
注意すべきは2番目のカテゴリーの方々。高額のキックバック目当てで、仕組み債や割高の商品、リスクの高い商品などを売りつけられないかという心配です。で、実際そう言うケースはあるみたい、と。
記事では、NPO法人「みんなのお金のアドバイザー協会」(FIWA)さんの紹介もありました。
"正会員のFPは利益相反を避けるため商品を一切売らないことを宣言している。しかしこうしたFPはまだ少数だ。"
金融庁もこの問題について議論をはじめたとのこと。記事では最後に、英国では金融機関から収入を得ることを禁止した件をあげ、
”利益相反が大きく軽減した一方、アドバイスを受けられるのが富裕層中心となる弊害も一部指摘される。しかし「誰が味方か見えづらい」状況が続くのなら、英国型の思い切った改革を求める声も今後増えるかもしれない。”
とまとめています。このくらいロジカルにルールを決めないとダメなのかもしれませんね。私は好きですこういう考え方。
雑談
お金のことがよくわからないから必要になった相談相手を探すためには、ある程度の金融リテラシーが必要だという、なんとも切ない話ではあります。
(1)相談することをまとめておく。(よけいな情報に流されないようにする)
(2)商品は買わない。(商品を売っている業者は選択しない)
といったあたりがポイントでしょうか。
たしかにひとりで考えるにはむずかしいかもしれないお金にまつわる知識は多々あります。私のように早期リタイアというような少々道からはずれた選択なら自己責任で勉強しろで終了なのかもしれませんが、ごく普通の人生であっても悩ましい話は多いです。たとえば、
- 複雑化する非課税制度の使い方
- 複雑化する年金受給の最適解
- 複雑化する社会保険制度の手続きの・・・
中でも最高にむずかしいと思う課題が、
- 自分にとって最適なリスクの量と取り方
でしょうか。これさえ解ければ他は「枝葉」と言えるくらい大切で、私はそれを悟るのに10年かかりました。
以前はイベント等でも「お金の話ができる友人はいない」という話を良く聞きました。トラブルの元でもあるし私もお金の話は友人とはしません。自分で考えちゃう派です。でも、「お金の話は適切なお金で解決する」があるべき姿なのかも。
何ごとも相談相手というのは必要ですしね。答えがなくても話すだけですっきりすることもあるのです。
コメント
正直、思い切って英国のように販売とアドバイスを切り離す時期だと思うんですよ。過激と言われますが( ;∀;)
投稿: たむりん | 2022年2月16日 (水) 02時04分
>たむりん 様
コメントありがとうございます。
あいまいな状態で放置する方が、むしろ過激だと思うんですけどね(笑)。
投稿: NightWalker | 2022年2月16日 (水) 02時11分