円安の備えも円高の備えもしている件 2021
日経田村正之さんの「お金を殖やすツボとドツボ」シリーズをひたすらご紹介するエントリー。第44回のテーマは、こちら。
はじめに
記事は前回に続いて為替の話。
- 日本の実質実効レートはG7では突出して通貨安
- G20で見ても、トルコ、アルゼンチン、ブラジル、ついで4番目に通貨安。
- 実質実効レートは長期では平均的な水準に回帰すると言われてきた。
- しかし、海外生産が進んだため円安になっても貿易黒字が増えづらくなり、実質実効レートが割安な状態が修正されづらい状況になっている。
一定の「揺り戻し」の可能性は残しつつも、「実質実効レートが過去の平均並みに大きく戻る兆候は当面見えない」とのこと。なので、
外貨建て資産の保有比率を上げるなど、円安の備えが大切
と記事はまとめています。
円安への備えも円高の備えもしている件
まあ、このブログを読んでいる人なら、
円安への備えは、言われなくても、ずっと前からもうしている
という状態とは思います。私が、投資を始めた20年前ごろは、なんだかんだで日本株も大事にされていて、橘さんが2006年の著書、「臆病者のための株入門」でほとんど外国(といってもその時は日本株は15%)、為替ヘッジなしを提唱したときも、為替リスク取り過ぎ、みたいなのが一般的なニュアンスだったわけで。
それが、いまや、2021年11月現在、日本株=5.7%のオールカントリー、これ1本で大丈夫といっても誰も驚きやしません。世の中は不可思議なまでに合理性を求めて進むモノであり、それこそが長期投資力の源泉だったりもするわけであります。
ただ、私は、為替は、「期待リターンゼロでリスクのみの存在」「円高と円安はイーブン」くらいに考えているので(円安論者は、為替(海外資産)にそれだけでプラスの期待リターンがあると考えているとも言える)、「円安の備え」と同じくらい「円高の備え」も必要とは思ってます。いろいろ考えた結果、私の場合のそれは、
(1)日本での労働
(2)キャッシュ(年金含む)
の2つ。でも(1)は早期リタイアしてなくなっちゃったので、(2)がとても重要なのだなあ、と考える今日この頃です。
コメント
また僕の記事書いていただいてありがとうございます。個人的にはアベノミクス以降の日銀の円安政策(と表立ってはいいませんが)が効きすぎている気もします、円の急落13年以来だし…(/_;)
投稿: たむりん | 2021年12月16日 (木) 07時20分
>たむりん様
コメントありがとうございます。
>効きすぎ
たしかに。
日銀は、ここ数年、せっかくひそかに?段階的シフトダウンをしてたのに、去年コロナでまた吹かせたのがここに来て効いているのかなあ。
日銀の「ステルステーパリング」、まず行動で示唆して説明は後から
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-12-15/R42Y76DWRGG701
投稿: NightWalker | 2021年12月16日 (木) 11時20分