早期リタイア後の運用益と労働と年金の関係について考える 2021
日経、山本由里さん。
はじめに
記事は、11月30日は、「いい未来(1130」ということで「年金の日」にあれこれ考えるという内容です。
- FIRE資金は人それぞれ
年収400万で実現できる人もいれば年収1000万円でもできない人もいる。 - FIRE形態も人それぞれ
優雅なリタイア生活から労働収入で生活費を賄うスタイルまで - 日本版FIREは公的年金をあてにできる
最後の「日本版」って言うのは実はちょっと意味がわかってません。米国にも「年金」はあるんじゃないのかしら。
早期リタイア後の運用益と労働と年金の関係について考える
早期リタイア後は「運用益」と「労働」と「年金」で生きていくことになります。私自身は、次のように考えていました。
- 労働なしが大前提。
- まずは年金が軸。
- 年金もらえるまでの10年は別枠の現金ストックで生き抜く
- 運用益は余裕資金
ひと言で言えば「手堅い」。こんなプランになったのは、小心者だったことと早期といいながらちっとも早期じゃなかったためです。
ただ、最近つらつら思うのは、早期リタイア後の「労働」と「年金」の位置付けです。私は、
- 労働 →生活費の不足分を補うためにする
- 年金 →高齢期の生活費
- 運用益 →豊かな暮らしをするための資金
と考えていたのですが、「これは特に若くして早期リタイアするFIREの場合はちょっと違うのかな」と。
- 運用益→生活費(4%ルールでたたき出す)
- 労働、年金→豊かな暮らしをするための資金
これ、結局出るお金も入るお金も一緒と言っちゃあ一緒なんですけど、なんかイメージが違う。後者の方が魅力的な感じがするんですよねー。まあ、Die To Zeroにはちょっと工夫しないとならないですけど。(4%ルール分が残っちゃう)
魅力的に感じるのは、特に早期リタイア後の「労働」の位置付け。食っていけないからイヤイヤ働くんじゃなくて、もっと楽しいことをしたいからするという。生活費はすねかじりで遊ぶお金を稼いでいた学生時代のアルバイトみたいな感じ。ただし、かじるのは親のすねじゃなくて、自分の資産。
そんなことをつらつら考える今日この頃の仙人生活でした。
コメント
「まずは年金が軸」疑わなくていいのでしょうか?
国の財布には穴が空いていて、ドンドンお金が出て行ってしまいます。一方で、財布に入って来るお金は増えません。リーマンショック以降この財布の穴は空いたまま繕えていません。年金は、国の財布が潤っていて初めて成立します。オークは国を年金制度を過信していません。財政法の4条と5条の意味を深く噛み締める、今日この頃です。
https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition/007.pdf
投稿: | 2021年12月 2日 (木) 08時43分
>オーク様
コメントありがとうございます。
疑わなくて大丈夫です(笑)。
破綻するのは(という表現がいいかどうかわかりませんが)、国家や年金の前に個人の金融資産でしょう。
徴収方法としては、金融課税はたかがしれてますからインフレ。たとえば一定の金融資産(たとえば500万円以上)を持つ高齢者の介護費用が、バブル崩壊後の学費と同じようなイメージで全体がデフレだとしても大きく値上がりする。ただし500万円を下回る人は基礎年金だけで十分な介護が受けられるようになる。いわば、国が、DieToZeroを勝手に誘導する未来です。
ただ、オークさんのように「特別支給の老齢厚生年金」が存在した逃げ切り世代で、なおかつ資産運用もキチンとされている方は、過度の心配は不要に思います。うらやましい限りです。
もうひとつ大きな不安があるとしたら、長期の戦争。こればかりは平和を願うばかりです。
投稿: NightWalker | 2021年12月 2日 (木) 10時02分