全世界株式型インデックスファンドの比較 2021/11
今月の全世界時価総額分散型インデックスファンドのパフォーマンスと時価総額の比較です 。
比較対象
<MSCI ACWI 連動>
- 全世界株式インデックス・ファンド (STATE STREET)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(三菱UFJ国際投信)
- たわらノーロード 全世界株式 (アセットマネジメントOne)
<FTSE Global All Cap 連動>
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))( 楽天投信投資顧問)
- SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式)) (SBIアセットマネジメント)
2021/11の比較
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指数→ | MSCI ACWI連動 | FTSE Global All Cap連動 | |||
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2021/11 | SS全世界 | eMAXIS Slimオールカントリー | たわら全世界 | 楽天VT | SBI雪だるま |
1ヶ月 | -1.02% | -0.99% | -0.99% | -1.25% | -1.55% |
3ヶ月 | 3.40% | 3.46% | 3.46% | 3.18% | 2.93% |
6ヶ月 | 8.20% | 8.38% | 8.36% | 7.43% | 7.02% |
1年 | 31.29% | 31.65% | 31.54% | 30.96% | 30.51% |
3年 | 58.07% | 59.34% | - | 57.35% | 56.22% |
参考:信託報酬率(税込)または実質的な負担(税込) | 0.5280% | 0.1144% | 0.1296% | 0.212%程度 | 0.1102%程度 |
純資産総額(百万円) | 5,937 | 348,644 | 1,211 | 138,315 | 42,397 |
参考:前月純資産総額(百万円) | 5,728 | 322,437 | 1,067 | 133,703 | 39,995 |
純資産総額前月差分 | 209 | 26,207 | 144 | 4612 | 2402 |
- リターンは月末基準価額から、私が単純計算。
- コストと純資産総額は,当該月の月報または該当情報から転写。
チェックポイント1 パフォーマンス
この比較シリーズでは、コストやベンチマークかい離ではなく、年次リターンを比較しています。運用力、見えにくいコスト含めて、同じ指数に連動するインデックスファンド同士であればパフォーマンスで比較できるという考え方です。
<MSCI ACWI連動型>
eMAXIS Slimオールカントリーが相変わらずリード。
<FTSE Global All Cap連動型>
今月は、形勢逆転。楽天VT優勢です。
棒グラフが上向き=楽天VT優勢、下向き=雪だるま優勢です。
両者には信託報酬率に加え、運用構造の差があります。シンプルにVT1本に投資する楽天VTと異なり、SBI雪だるまは、3本のETFを組み合わせてFTSE グローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)に連動させており、バンガード vs SBIアセット、FTSE指数への追従対決となってます。
チェックポイント2 純資産総額
MSCI ACWIは、オールカントリーの一人勝ち。FTSEは楽天VT優勢ですが、伸び率では今月もSBI雪だるまが、若干上回っています。
今月の雑談
オールカントリーの影に隠れてますが、たわら全世界も運用も安定しており良いファンドです。
絶対額では、からっきしですが、伸び率で見ると今月は5ファンド中トップなんですよね。どこかで地味につみたて設定が増えてるのかしら。信託報酬率が高めのステートストリート全世界の純資産総額くらいは超えて欲しいなと密かに思ってます。どこかでキャッチアップする日が来るかもしれません。
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相変わらずオールカントリーに死角なし。ひとり勝ちが続きます。11月末は3400億円突破、直近12/17時点では3700億円を突破。先月、「次なるキャッチアップはあのファンドとあのファンドです」って書いたのですが、それが以下の2つのファンドです。
時代は移り変わっていくのでありました。
今月のFTSEの年次パフォーマンスは、楽天VTの勝ち。大差があるわけではありませんから、楽天VTと雪だるま、どちらを選んでもふらふらする必要はないと考えますが、どちらを選んでもFOFなんだよなあ。個人的には、FOFはキライでして…。たかがインデックスファンド、されどインデックスファンド。FOFに頼らなければいけない日本の投信運用事情が哀しい限り。
私が三菱UFJ国際投信以外の自己運用力のある運用会社のインデックスファンド担当企画だったら、もはや勝ち目のないMSCI ACWI連動ではなく、FTSE Global All Cap連動のマザーを立ち上げて、業界最安値宣言の上、販売するけどなあ…まあ、妄想です。
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今月は軟調相場ではありましたが、年次リターンの方はまだまだ高水準にあります。いずれ来る相場低迷の時。その時こそ、長期投資家の真価が問われます。いざというときにじっとホールドできるのか。返す刀で資金を投入できるのか。自身のポートフォリオのリスク選好度を決定するに当たって、考慮すべき重要な視点です。相場の価格変動ではなく自分にとって適切なリスク。毎月唱え続ける大先達の教え「航路を守れ」なのであります。
<ご参考>
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